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国連のグテーレス事務総長は、現在、UNDP=国連開発計画で危機対応局長を務める中満泉氏を、国連の軍縮部門のトップに当たる「軍縮担当上級代表」に任命すると発表しました。ニューヨークの国連本部で日本人女性が事務次長ポストに就くのは初めてです。
これは国連のグテーレス事務総長の報道官が29日、定例の記者会見で発表したものです。


中満氏は1963年生まれ。これまで国連で難民の支援活動やPKO=平和維持活動の政策立案に携わり、2014年からはニューヨークに本部を置くUNDP=国連開発計画で危機対応局長を務めています。


今回、中満氏が任命された「軍縮担当上級代表」は、事務総長の下で軍縮部門を統括する事務次長で、ニューヨークの国連本部で日本人女性が事務次長ポストに就くのは初めてです。


国連のハク報道官は「中満氏はとても献身的でプロフェッショナルだ。これまでも国連の開発、難民保護、軍縮といったさまざまな分野で活躍しており、適任だ」と述べました。


中満氏は国連の軍縮部門のトップとして、世界の核軍縮にも深く関わることになり、核兵器を法的に禁止する条約をめぐって核兵器保有国と非保有国が対立し、日本も交渉への不参加を表明する中、難しいかじ取りを迫られることになります。