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タリバンの幹部で報道担当のムジャヒド氏は21日、アフガニスタンの首都カブールで開いた記者会見で「女子生徒にとって安全な環境となる新たな制度の準備を進めている。できるだけ早く再開させたい」と述べ、女子生徒が、日本の中学校と高校にあたる中等教育の学校に再び通うことを近く認める方針を明らかにしました。

タリバンはこれまでに、男子生徒に限って中等教育を再開する一方、女子生徒については方針を示さず、西部のヘラートでは20日、女子生徒たちが抗議デモを行うなど国内外から批判が出ていました。

ただ、すでに方針が示されている大学での授業のように、男女別学にしたり、仕切りを設けたりする措置がとられるものとみられます。

また、会見では暫定政権の閣僚ら17人の高官の名簿が新たに発表され、少数派のハザラ人が初めて登用される一方、今回も女性は含まれませんでした。

これについてムジャヒド氏は「女性のポストも用意され近く発表できる」と述べましたが、女性の権利をめぐる国際社会の懸念の払拭につながるかは不透明です。

カタールは、タリバンが対外的な窓口となる政治事務所を首都ドーハに置くことを認め、アメリカとの和平交渉の仲介役を担ってきたほか、タリバンが再び権力を掌握したあとはムハンマド外相が外国の閣僚として初めてアフガニスタンを訪れるなどタリバンとの関係構築を進めています。

カタールのタミム首長は21日、アメリカのニューヨークで開かれている国連総会で演説し「われわれはタリバンと対話を続けなければならないと強調したい。対話の断絶は分断しか引き起こさないからだ」と述べて国際社会にタリバンとの対話を呼びかけました。

カタールとしては、人権問題などでタリバンの統治に懸念があるなかでもアフガニスタンを再び不安定化させないよう国際社会の関与を訴えるとともにみずからの存在感を高めたいねらいもあるものと見られます。

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#中東

ニューヨークの国連本部では、21日から加盟国の首脳や代表による一般討論演説が始まり、アフガニスタンは最終日の27日に演説が予定されています。

これについて、国連の副報道官がNHKの取材に対して明らかにしたところによりますと、アフガニスタンで再び権力を握ったイスラム主義勢力 タリバン20日、グテーレス事務総長に書簡を送り、暫定政権で外交を担うムッタキ氏による演説を申請したということです。

また、タリバンの幹部で報道を担当するシャヒーン氏を、新しい国連大使に任命したことも伝えたということで、国際社会に暫定政権の正当性をアピールするねらいがあるとみられます。

一方、前のガニ政権が任命し、いまもニューヨークで活動しているイサクザイ国連大使も15日、グテーレス事務総長に書簡を出し、アフガニスタンの代表として申請したということです。

双方の書簡は、国連加盟国の代表を審査する「信任状委員会」に送られ、今後、議論される見通しです。

一般討論演説をめぐっては、27日にアフガニスタンのほか、北朝鮮ミャンマーの演説も予定されていて、発言の内容に関心が集まっています。

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#南アジア