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人々の暮らしを豊かに、より豊かに、もっと豊かに……と毎朝毎晩考えて商品を作り続けてきたら、気が付いたら30期連続の増収増益という結果がついてきただけのことです。


中小企業がいざ儲け始めると、すぐ自分の給料を破格に上げたり、女房や子どもを役員につけて高い給料を払ったりする経営者がいるでしょう。あれが最悪のパターンでね。


うちは利益が出たら会社の資本金に入れて、とにかく会社を大きくしていったんです。もちろん自分の懐を膨らませたい誘惑もありましたが、そういう時は「ロマンを達成するためにやっているんだ」と自分に言い聞かせる。


「先客後利」と言うのですが、私は先にお客の利益を考えることで後から利益がついてくると思っています。先に売り上げや利益を求めると、お客は来てくれない。そういう気持ちで商売をしていると、いくら宣伝しても、買ってもらえないものです。


だから、私は寝ても覚めても、お客のことを考えていますよ。いまどんな不平、不満を持っていて、なにを不便に感じているのか、その解決のためにはどんな商品を作ればいいのか、ということを365日四六時中考えているんです。それさえわかってしまえば、商品開発はさほど難しくない。


よく、「ヒット商品を連発できる秘訣は?」と聞かれますが、お客の不平、不満、不便を探すこと。これに尽きますよ。

そもそも、うまくいくかどうかわからないものを、うまくいかせるのが経営者の仕事でしょう。

会社を大きくするというのは、そうした攻防の連続なんです。いかに社内の敵、つまりは意見の違う人を乗り越えていけるか。派閥を作って私を追い出そうとしてくる人間が出てきた時もありましたから、それはもうバトルロイヤルです。

しかも、私は今後の日本経済はより厳しくなっていくと思っています。特に2020年の東京オリンピックの前年、'19年くらいからは建築工事をはじめとしてモノが停滞する時期に入ってくるし、消費税増税もあるので、不況になっていくでしょう。


実はね、私はその時を待っているんです。現在は投資をしようにも、建築費が過去数年の2倍、3倍となっていて、コストがとにかく高い。でも、不況になってくると、これが3割とか5割とか下がってくるから、そこがチャンス。景気がいい時はあまり投資しないで、景気が悪くなると投資する。いつも、みんなとは逆を行くわけです。

予測を的中させるコツは、「自分をゼロにすること」ですよ。アナリストや経済のプロを名乗る人たちって、自分がこうなって欲しいと思う数値を出したり、過去の経験から考えてしまうから外れるんです。


そうではなくて、素直に社会に目を向け、いまなにが起きているかを把握すれば、自然と見えてくる。これは経営も同じで、「自分の都合で判断しない」のが大事。うちの社員にも「自分をゼロにしろ!」と言っているんですが、これはなかなかできる人間が出てきませんね。

CEO(最高経営責任者)なのに、いまだに商品企画本部長みたいなものです。社員からは嫌がられているかもしれませんが、とにかく商品を作るのが大好きなので、これからもやっていきたいですね。

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