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フィリピンのドゥテルテ大統領は4日、北部ルソン島のスービック港に寄港している海上自衛隊護衛艦「いずも」を視察しました。
「いずも」は全長およそ250メートルと海上自衛隊最大級の護衛艦で、艦橋を甲板の片側に寄せた空母のような形をしていて、最大で14機のヘリコプターを搭載することができます。


大統領は視察後、記者団に対して「日本とは歴史的につながりが深く、今後も一緒に歩んでいきたい」と述べ、引き続き日本との関係を重視する考えを強調しました。
視察は当初予定されていませんでしたが、戒厳令を敷いている南部ミンダナオ島でのイスラム武装勢力への対応を理由に日本訪問が中止となったことを受け、急きょ実施されました。


大統領は、先月には中国海軍の艦船を視察したほか、北京を訪問して習近平国家主席と会談するなど、経済支援を得るために中国に接近する姿勢を強めています。
一方、日本もフィリピンに対して巨額の経済支援を表明しており、大統領としては、今回の視察で日本に配慮する姿勢を示し、バランスをとった形です。