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4日、ICBM大陸間弾道ミサイル「火星14型」の発射実験に成功したと発表した北朝鮮は、6日、首都ピョンヤンのキム・イルソン(金日成)広場で、軍や市民を動員して大規模な集会を開き、国営の朝鮮中央テレビがその様子を放送しました。


集会では、弾道ミサイル開発を担う国防科学院のチャン・チャンハ院長が演説し、「核武力完成の最後の関門であるICBMの発射実験に成功し、キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長の下、われわれは強力なミサイル開発集団として成長した」と述べて、キム委員長をたたえました。
そして「アメリカが白旗を振ってひざまずくその日まで、核の宝剣をさらに強固にしていく」と述べ、核・ミサイル開発を一層、加速させる姿勢を強調しました。


さらに、キム・ギナム朝鮮労働党副委員長が演説し、「アメリカの敵視政策と核の威嚇が終わらないかぎり、核と弾道ミサイルを協議のテーブルにのせず、核武力強化の道を一歩も退かない」と述べて、核・ミサイル開発の放棄には応じない考えを重ねて示しました。


国連の安保理北朝鮮が今月4日、弾道ミサイル1発を発射してICBMの初めての発射実験に成功したと発表したことを受けて、5日、対応を協議する緊急の会合を開き、アメリカが北朝鮮の発射を厳しく非難し、制裁の強化に言及した報道機関向けの声明の草案を日本を含むメンバー国に示しました。


しかし、国連外交筋によりますとロシアは6日、ミサイルは長距離のICBMではなく中距離であり、中距離ミサイルの発射で制裁を強化する必要はないなどとして、全員一致が前提の声明の発表を阻止したということです。


ロシアのサフロンコフ国連次席大使は5日の緊急会合で同じ主張をしていて、アメリカのヘイリー国連大使が「ロシアは北朝鮮に厳しい姿勢で臨む必要がある。国際社会とともに北朝鮮への制裁強化に1票を投じるべきだ」と反論していました。


安保理は制裁の強化に反対する中国やロシアとアメリカなどとの溝が深まっており、北朝鮮の脅威が一段と増す中でも一致した行動を取れないでいます。