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ポーランドを訪れているトランプ大統領は、6日、ドゥダ大統領と会談したあと、共同で記者会見しました。


この中でトランプ大統領は、NATO北大西洋条約機構の加盟国であるポーランドの国防費がGDP=国内総生産比で2%を超えたことをたたえ、ほかの加盟国もポーランドにならって公正に財政負担すべきだと訴えました。
そのうえで、「アメリカは、ヨーロッパの東部や中部の国々の平和と安全に関与している。地域を不安定化させるロシアの行動に対して、われわれはポーランドと連携している」と述べ、ロシアの脅威に対抗するため、ヨーロッパの防衛に引き続き関与していく姿勢を強調しました。


またトランプ大統領は、ロシアがサイバー攻撃などで去年の大統領選挙に干渉したとされる問題について問われ、「ロシアの仕業だと思う。ただ、ほかの国の人たちの犯行の可能性もある」と述べたうえで、アメリカの情報機関はロシアの犯行と結論づけたものの、過去にイラク大量破壊兵器保有していると結論づけて戦争に導いた過ちがあると説明しました。


トランプ大統領は、この後、G20サミットが開かれるドイツでロシアのプーチン大統領と初の首脳会談に臨む予定ですが、会談でロシアが選挙に干渉したとされる問題に言及するのか関心が集まっています。

またトランプ大統領は6日、ポーランドでヨーロッパの東部や中部の首脳が参加する国際会議に出席し、「アメリカはエネルギーを武器にあなた方の国々に何かを強いるようなことはしない」と述べ、名指しは避けながらもロシアの資源外交を批判しました。


そのうえで、アメリカが先月からポーランドにLNG=液化天然ガスを供給していることを取り上げ、「エネルギーが必要だったら、いつでも連絡してくれ。あなた方はエネルギーの独占を好まないだろう。われわれは公正で開かれた国際的なエネルギーの貿易市場に関与している」と述べ、ロシアのエネルギーに依存しているヨーロッパの国々に、アメリカ産のエネルギーを売り込みました。


ポーランドを訪問しているトランプ大統領は、6日、首都ワルシャワで演説し、「アメリカとヨーロッパは次から次へとテロの攻撃を受けている。われわれはイスラム過激派と闘っており、われわれの価値観を否定し、暴力を正当化する者たちを容認することはできない」と述べました。


そのうえで、「今、問われている根本的な問題は、西洋に生き残る決意があるかどうだ。西洋文化を破壊する者たちに対して、われわれの文化を守る勇気と希望があるか」と訴えました。


そして、第2次世界大戦中にナチス・ドイツの占領に市民が抵抗したいわゆる「ワルシャワ蜂起」で立ち上がったポーランドの人々をたたえたうえで、「私はきょうここで世界に宣言する。ポーランドが打ち砕かれなかったように西洋は決して打ち砕かれない。われわれの価値観は勝利し、われわれは生き残る」と述べ、イスラム過激派などを西洋の価値観を否定する者たちとして闘う姿勢を鮮明にしました。


トランプ大統領としては、先のヨーロッパ訪問で、NATO北大西洋条約機構の集団防衛に言及せず、ヨーロッパ諸国の間に波紋が広がっただけに、西洋文化を守る決意をアピールして結束をはかる狙いもあったと見られます。

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英国のボリス・ジョンソン外相は6日、トランプ米大統領の政治へのアプローチは「世界中の人々の想像力をしっかりつかんでいる」と述べ、自分も大統領のようにツイートを認められたい、とジョークを飛ばした。


BBCラジオで述べた。


同外相はトランプ大統領について、「ツイートやその他もろもろによって、長いことみたことのないような方法で、人々を政治に関与させている。私もそうしたいが、彼のようにツイートすることは絶対に許されないだろう」と語った。


アメリカ政府倫理局のショーブ局長は6日、トランプ大統領に辞表を提出し、今月19日付けで辞任する考えを伝えました。ショーブ局長は、トランプ大統領を大統領職と不動産業など関連する事業との利益相反の問題で批判したほか、大統領の長女のイバンカさんのブランドの商品を購入するよう呼びかけたコンウェイ大統領顧問の処分を求めましたが、トランプ政権が応じなかった経緯があります。


ショーブ局長はアメリカメディアに対し「現在の状況を考えると倫理局でこれ以上できることはない」と述べた上で、「倫理規定を強化する必要がある」と訴えました。


議会下院の野党・民主党のトップ、ペロシ院内総務は声明を出し「局長が辞任するのはトランプ政権が倫理規定違反を続けている結果だ」として抗議の辞任という見方を示し、トランプ政権の対応を批判しました。


後任の局長はトランプ大統領が近く指名する見通しで、どのような人物を選ぶのかに関心が集まっています。