北朝鮮核実験 米大統領補佐官「注意深く監視している」 #nhk_news https://t.co/mpICjwofTF
— NHKニュース (@nhk_news) 2022年6月8日
朝鮮労働党の中央委員会総会は、党の規約で「年に1回以上招集し、党の重要な問題を討議、決定する」と規定されていて、過去の総会では核・ミサイル開発やアメリカなど対外関係について重要な方針を打ち出してきました。
史上初の米朝首脳会談を前にした2018年4月の総会では、核開発と経済の立て直しを並行して進める、いわゆる「並進路線」に勝利したと主張した上で、ICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験と核実験を中止するなどとした決定書を採択しました。
このなかでは「核実験場を閉鎖する」としていて、5月に北東部プンゲリにある核実験場に外国メディアを招いて坑道などを爆破する様子を公開し、非核化に取り組む姿勢をアピールしました。
一方で、決定書では「わが国に対する核の脅威や核の挑発がない限り、核兵器を絶対に使わず、いかなる場合にも核兵器と核技術を移転しない」としていて、核保有の立場に変わりはありませんでした。
直近では、去年12月31日までの5日間にわたって総会が開かれ、演説したキム・ジョンウン総書記は「朝鮮半島の軍事的環境は日増しに不安定になっている」として軍事力を強化する姿勢を強調しました。
ただ対外関係については「戦術的方向を示した」と述べるにとどまり、アメリカなどへの具体的な言及は明らかにされませんでした。
北朝鮮 党中央委員会総会にキム総書記出席 対外関係言及か焦点 #nhk_news https://t.co/TIPxFYFJoH
— NHKニュース (@nhk_news) 2022年6月8日
北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは9日、党の重要政策を決める中央委員会総会が8日に開催され、キム・ジョンウン総書記が出席したと伝えました。
総会の詳しい内容は明らかにされておらず「国家の富強・発展と人民の福利のための歴史的闘争で重大な責務を担う中、討議に入った」としていて、2日目が開かれる見通しです。
北朝鮮はアメリカとの史上初の首脳会談を前にした2018年4月の総会で、核実験とICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験を中止し、北東部プンゲリ(豊渓里)にある核実験場を閉鎖することを決定しました。
しかし、ことし1月の党政治局会議でこの決定の見直しを検討することを示唆し、2月以降、ICBM級の発射実験を相次いで行ったほか、7回目の核実験についてもアメリカなどの関係国が警戒を強めています。
核実験は近日中に行われる可能性があると指摘される中、キム総書記が総会で、加速する核・ミサイル開発や、アメリカなど対外関係について言及するかが焦点です。
安保理で拒否権行使の常任理事国が説明行う初の国連総会 #nhk_news https://t.co/DrYBjncpls
— NHKニュース (@nhk_news) 2022年6月8日
国連総会ではことし4月、安保理の常任理事国が拒否権を行使した場合に総会で説明を求める決議が採択されました。
安保理では先月、アメリカが、弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮への制裁を強化する決議案を提出したのに対し、中国とロシアが拒否権を行使したことから、8日、それぞれに説明を求める初めての総会が開かれました。
総会では冒頭、中国の張軍国連大使が「朝鮮半島の緊張を高めるべきではなく対話を優先すべきだ」と述べたほか、ロシアの国連次席大使も「制裁の強化は問題解決につながらない」と述べ、いずれも決議案の内容が不当だったとして拒否権の行使を正当化しました。
このあとおよそ80か国が演説を行い、アメリカの国連次席大使は、北朝鮮による弾道ミサイルの発射が安保理決議に違反するとして、中国とロシアに対して「北朝鮮の挑発行為に暗黙の了解を与えた」と厳しく非難しました。
また、日本の小田原外務副大臣も「北朝鮮は安保理の強い反応がないことを利用するかのように、核・ミサイル開発を加速させている」と述べ、中国とロシアをけん制しました。
このほか総会では多くの国から「拒否権が乱用されることで安保理が機能不全に陥り、国連が本来の役割を果たせなくなっている」といった批判も相次ぎ、国連の制度の限界や国際社会の対立や分断が際立つ形となりました。
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