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アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領は今月7日、ドイツのハンブルクではじめて首脳会談を行い、サイバー攻撃の脅威に対抗するため協力することで合意しました。しかし、トランプ大統領は今月9日「実際に協力できるとは思っていない」とツイッターに書き込み、与野党双方からの批判を受けて軌道修正を図ったものと受け止められています。


これについてロシア大統領府のペスコフ報道官は10日、ロシアメディアに対して「もう少し様子を見よう」などと述べ、どのように協力が進んでいくか状況を見守る考えを示しました。


プーチン大統領は、トランプ大統領との首脳会談について「個人的な信頼関係が築けた」と述べ、トランプ大統領との個人的な関係を深めることでアメリカとの関係改善を進めたい考えを示しています。このためロシアとしては、当面はトランプ大統領の批判はせず、まずは、アメリカ側の意図を探るものと見られます。


この中で、トランプ大統領は「私が日本やほかの国と会談を行うため会議場を離れる際、イバンカに席につくよう頼んだ。極めて普通のことだ」と主張し、議長を務めたドイツのメルケル首相も認めていると書き込みました。


さらに、「民主党クリントン氏の娘のチェルシー氏が母親のために席につけば、『チェルシー氏を大統領に』と持ち上げるくせに」と投稿し、批判的なメディアに反論しました。


また、トランプ大統領は、FBI連邦捜査局のコミー前長官が大統領との会話の内容を記し友人と共有したとするメモに機密情報が含まれていたと報じられたことを受けて、ツイッターで「コミー氏はメディアに機密情報を漏らした。違法だ」と批判しました。

erraticの意味 - 英和辞典 Weblio辞書


トランプ大統領は10日、現在空席となっている、FRBの金融規制担当の副議長に、元財務次官で投資ファンドを経営するなど政府機関や国際金融の経験が豊富なランダル・クオールズ氏を指名する人事を発表しました。


アメリカのメディアは、クオールズ氏について、金融危機のあとオバマ前政権が強化した金融規制を見直す考えを示していると伝えていて、トランプ政権が掲げる規制緩和に向けた取り組みを強める姿勢を鮮明にしました。


クオールズ氏は、議会上院で承認されしだい、正式に副議長に就任する見通しです。


FRBの人事をめぐって、市場では今後の金融政策の行方を見極めるうえで、来年2月で任期が切れるイエレン議長が再任されるのかどうかに注目が集まっています。