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イランの核合意をめぐって欧米側との交渉を担当し、駐日大使も務めたイラン外務省のアラグチ次官が8日に都内で講演しました。


アラグチ次官は、イランの弾道ミサイル開発に対し、アメリカ、トランプ政権が経済制裁を強化していることについて「ミサイル開発はあくまで防衛目的だ。核弾頭を搭載するために設計されておらず、国連の安全保障理事会の決議にも違反していない」と強調し、アメリカをけん制しました。


また、核合意のあと、ヨーロッパや中国などの企業がイランに進出していると指摘する一方で、「日本企業はとても慎重で対応が遅い。ほかの国との競争で負けることになる」と述べ、積極的な進出を呼びかけました。


また、講演に先立ち、アラグチ次官はNHKなどの取材に応じ、アメリカは核合意に基づいた制裁の解除を十分に履行していないと主張したうえで、「前向きな結果ではなかった。ほかの課題について、アメリカと対話を進める理由がない」と批判し、内戦が続くシリアやイエメン情勢などの解決に向け、アメリカとの対話に応じる必要はないという考えを示しました。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20170808#1502188739