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アメリカのロケット技術の専門家で、IISS=国際戦略研究所のマイケル・エルマン氏は14日、北朝鮮ICBM大陸間弾道ミサイル級の「火星14型」や新型の中距離弾道ミサイル「火星12型」について、発射映像などに基づく最新の分析結果を発表しました。


それによりますと、これらのミサイルには旧ソビエト製のロケットエンジンの改良型が使われている可能性が高いということです。このエンジンは旧ソビエトICBMなどにも使用された液体燃料式で、北朝鮮では去年9月ごろから発射実験などで使われるようになったとしています。


また、このエンジンを製造していた旧ソビエトウクライナの工場が去年、財政難に陥っていたほか、過去に北朝鮮がこの工場からミサイル技術を得ようとした形跡が見られることから、この2年間に闇市場を通じて旧ソビエト製の強力なロケットエンジンの入手に成功した結果、ICBMの技術を急速に進展させた可能性があると指摘しています。


ただ、エルマン氏は北朝鮮ICBMの技術を確立するためには追加の発射実験が必要だとしていて、アメリカなどは北朝鮮がこれ以上発射を繰り返さないよう取り組むべきだと強調しています。

北朝鮮ウクライナの工場から闇市場を通じて、旧ソビエト製のロケットエンジンを入手した可能性があると、アメリカの専門家が指摘したことについて、ウクライナ国家安全保障・国防会議のトゥルチノフ書記は14日、声明を発表し、「根拠がない情報だ。ウクライナはいかなるミサイル技術も北朝鮮に提供したことはない」と否定しました。


そのうえで、トゥルチノフ書記は「ロシアの特務機関が北朝鮮の核・ミサイル開発へのみずからの関与を隠すために仕掛けた、反ウクライナのキャンペーンだ」として、ウクライナと対立を続けるロシアによる情報操作の疑いがあるという見方を示しました。


北朝鮮キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長が「アメリカの行動をもう少し見守る」と述べたとされることについて、中国外務省の華春瑩報道官は15日の記者会見で「関係各国の発言や行動が緊張した情勢を解決するための火消しとなり、火に油を注ぐものとならないよう望む」と述べて、緊張緩和につながることへの期待感を示しました。


また、アメリカのマティス国防長官とティラーソン国務長官が、北朝鮮が核実験やミサイル発射などの挑発行為を直ちに停止すれば交渉する用意があるという考えを明らかにしたことを受けて、華報道官は「アメリカ側にはこうした立場を具体的な北朝鮮政策に反映させて実行することを期待する。同時にわれわれも北朝鮮側には相応の対応をとるよう呼びかける」と述べ、米朝双方に対し、批判の応酬を止め対話に乗り出すよう呼びかけました。