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北朝鮮のリ・ヨンホ外相は、国連総会の一般討論演説に出席するため20日(日本時間の21日未明)、経由地の中国・北京からニューヨークに到着しました。


リ外相は、宿泊先のホテルの玄関で記者団に対し、北朝鮮を強く非難したトランプ大統領の国連総会での演説について、「『犬がほえても行列は進む』という言葉がある。犬がほえる声でわれわれを驚かせようと考えるとは、寝言のようなものだ」と述べて批判しました。


北朝鮮をめぐっては、6回目の核実験や相次ぐ弾道ミサイルの発射に国際的な非難が強まっていて、アメリカのトランプ大統領は、この前日、国連総会での初めての演説で「自国や同盟国を守らざるをえないなら北朝鮮を完全に壊滅する以外選択肢はなくなる」と警告しました。


一方のリ外相は、22日に予定されている国連総会の一般討論演説ではトランプ政権を非難し、「自衛的な核抑止力をさらに強化する」などとして、核・ミサイル開発を加速させる姿勢を改めて示すものと見られます。


また6回目の核実験を受けて、メキシコやペルーで北朝鮮大使が国外退去にされるなど、各国で北朝鮮との関係見直しの動きが相次いでいて、リ外相にはニューヨーク滞在中、友好国との会談を行って関係維持を図りたい思惑もありそうです。


イギリス・ロンドンにある国際戦略研究所は20日、世界の情勢を分析したことしの「戦略概観」を発表しました。


この中で北朝鮮について、「2017年に入って息もつかせぬ勢いで大陸間弾道ミサイルや核の実験を加速させた」として、すでに核弾頭を搭載したミサイルで韓国や日本、それにアメリカのグアム島を攻撃する能力を得ている可能性が高いと分析しています。


そのうえで、7月に発射したICBM大陸間弾道ミサイル級の「火星14型」について、最大射程は7500キロを超え、搭載される弾頭の重さが650キログラム以下であれば、アメリカの西海岸まで到達する可能性もあるとしています。


さらに報告書では、「ことし後半か来年の初めごろには、アメリカ全土を射程に入れた新型のミサイルを開発するのではないか」という見方を明らかにして、北朝鮮のミサイル開発の進展に懸念を示しています。


報告書は、根本的な解決には関係国が一致した外交努力を続けるしかないとしながらも、当面の開発のペースを遅らせるには、「ヒドラジン」というミサイル燃料の供給を絶つか、供給する燃料に不燃物を混入させる方法があるとしています。


河野外務大臣は、日本時間の21日午前、ニューヨークで開かれている国連総会に合わせて、旧ソビエトウクライナジョージアアゼルバイジャンモルドバの外相らと会談しました。