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北朝鮮が29日に弾道ミサイルを発射したことについてアメリカのホワイトハウスは29日、トランプ大統領の声明を発表し、「世界は、隣国や国連のすべての加盟国を軽視し国際社会が求めている最低限のふるまいすら尊重できないという、北朝鮮の明確な最新のメッセージを受け取った」と述べて、強く非難しました。


そのうえで「すべての選択肢はテーブルの上にある」として、軍事的な選択肢も排除しない姿勢を強調し、北朝鮮を強くけん制しました。


今回のミサイルはアメリカ大陸やグアムには脅威にならないとしていますが、トランプ政権としては同盟国、日本の上空を通過したのは、明らかな挑発行為だと深刻に受け止めていて、今後、北朝鮮に対する圧力を一段と強化するとともに、北朝鮮を経済的に支えている中国やロシアへの働きかけを強めることで、北朝鮮の孤立化を目指していく構えです。


北朝鮮による弾道ミサイルの発射について、ジュネーブで開かれている「軍縮会議」で、日本の高見澤軍縮大使が声明を読み上げ、「国連安保理の決議に明確に違反しており、自制を求める国際社会の声を無視した極めて危険な行為だ。日本の国民と、安全保障にとってかつてなく深刻かつ重大な脅威で、決して許されるものではなく最も強い言葉で非難する」と述べました。


また、アメリカのウッド軍縮大使は「北朝鮮朝鮮半島だけでなく国際社会全体の平和を脅かしている。アメリカは自国と同盟国を守る固い決意があることを北朝鮮に対し、改めて強調する」と強く非難しました。


一方、北朝鮮の代表は「アメリカこそが核の脅威を振りかざしている。北朝鮮は核抑止力を強化するため、核・ミサイル開発を今後も続ける」と反論しました。


会議では韓国など発言したほとんどの国が北朝鮮を強く非難しましたが、北朝鮮の代表はたびたび反論し、アメリカに原因があると主張しました。


北朝鮮が日本の上空を通過する弾道ミサイルを発射したことを受けて、国連の安保理では、日本、アメリカ、韓国の3か国の要請に基づいて、日本時間の30日午前6時前から緊急の会合が開かれ、北朝鮮を非難する議長声明が全会一致で採択されました。


声明は、「安保理北朝鮮による他の国連加盟国を脅かす暴挙を強く非難する」として、日本の上空を飛んだミサイルを発射した北朝鮮を改めて非難したうえで、「北朝鮮によるこうした行為の即時停止を求める」としています。安保理の議長声明は、決議のような拘束力はないものの、報道機関向け声明より強い安保理の総意を示すものです。


採択を受け、日本の別所国連大使は「議長声明の迅速な採択を歓迎する。北朝鮮が国際社会の要請に答えるよう求める」と述べました。


安保理北朝鮮の核やミサイル開発に対する議長声明が採択されるのは、2012年4月に北朝鮮人工衛星と称して事実上の弾道ミサイルを発射したとき以来、4度目です。


安保理では、今後の対応をめぐって、追加の制裁を目指すアメリカや日本と、これまでの制裁の実施を重視する中国やロシアとの間で立場の違いがある中、新たなミサイルの発射を厳しく非難するメッセージを迅速に打ち出すことを優先した形となりました。