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大津市比叡山延暦寺の本堂で、国宝に指定されている「根本中堂」は、織田信長の焼き打ちのあと、およそ370年前の江戸時代に建て直された当時を代表する木造建築で、滋賀県教育委員会が、去年からおよそ60年ぶりに大規模な改修工事を進めています。


工事は段階的に行われていて、高さおよそ25メートル、幅が36メートル余り、奥行きがおよそ24メートルの「根本中堂」全体を雨や風から守るため鉄骨で覆う作業が、6日から始まりました。


建物に傷をつけないようにあらかじめ組んだ鉄骨をレールを使って移動させながら少しずつ屋根を覆う作業が行われていて、作業はおよそ1時間で2メートルほど進むゆっくりとしたペースで行われました。


滋賀県教育委員会によりますと、こうした作業をあと10回行って、来年3月までには建物全体がすっぽり覆われるということです。


滋賀県教育委員会文化財保護課の菅原和之課長補佐は、「国宝に傷をつけてはいけないので限りなくリスクの低い方法を取り入れた」と話していました。「根本中堂」の改修工事は、8年後の平成37年度中に終える予定だということです。