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国連安全保障理事会が採択した北朝鮮に対する新たな制裁決議について、モスクワに駐在する北朝鮮キム・ヒョンジュン大使は、12日、モスクワでロシアメディアの取材に答えました。


この中で、キム大使は「アメリカは、われわれに敵対的で違法な制裁決議を仕立て上げた」と述べ、決議を強く非難したうえで「このような制裁でわれわれの立場を変えることができると期待しているのであれば大きな錯覚だ。われわれのただ一つの道は核武力の強化だ」と述べ、今後も核開発を続ける姿勢を強調しました。


またアメリカに対し「われわれはあらゆる最後の手段も辞さない。われわれの次の対抗策は、アメリカを歴史上最も困難な状況に陥れるだろう」と述べ、さらなる対抗措置も示唆して、アメリカを強くけん制しました。


一方、キム大使は、ロシアに対しては、北朝鮮に圧力をかけるアメリカの姿勢を変えるよう働きかけることに期待を示しました。


北朝鮮による6回目の核実験を受けて国連安全保障理事会で新たな制裁決議が採択されたことについて、北朝鮮外務省は13日朝、国営メディアを通じて、「全面的な経済封鎖によってわが国と人民を完全に窒息させることを狙った、極悪非道な挑発行為の産物であり、全面的に排撃する」と強く反発しました。そのうえで、「われわれの自主権と生存権を守り、地域の平和と安全を保障するための力の強化にさらに拍車をかける」として、核・ミサイル開発を一段と加速化させる姿勢を強調しました。


エジプトのソブヒ国防相は、11日、韓国のソウルで、ソン・ヨンム国防相と会談しました。


韓国の通信社、連合ニュースによりますと、この中でソブヒ国防相は、エジプトは北朝鮮との軍事面での協力関係をすべて絶ったと強調し、「国際社会の平和と安定を脅かす北朝鮮の行為に対して、韓国と積極的に協力していく」と伝えたということです。


この会談について、エジプト国防省は、地域情勢などについて意見を交換し、両国の軍事協力の強化について話し合ったとしていますが、北朝鮮に関する具体的な発言は発表していません。


エジプトは、冷戦時代から北朝鮮と友好関係があり、経済や軍事面でつながりを保ってきました。


アメリカのトランプ政権は、先月、エジプトの人権状況に問題があるとしてエジプトに対する支援の削減や延期を決めましたが、アメリカのメディアは、エジプトと北朝鮮の密接な関係への懸念も背景にあるとの見方を伝えていました。


また中東を歴訪した河野外務大臣も、エジプトをはじめアラブ諸国に対し北朝鮮への圧力を強化するよう呼びかけており、エジプトは北朝鮮により厳しい姿勢を示す必要に迫られていると見られます。