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イラク北部のクルド自治政府は25日、イラクからの独立の賛否を問う住民投票を行い、選挙管理委員会による公式の発表はまだありませんが、地元メディアは26日、開票の結果、独立賛成がおよそ9割に上ったと伝えました。


クルド自治政府のバルザニ議長は、投票の実施後、初めての演説で、独立賛成が多数を占めたという認識を示しました。そのうえで、投票の実施に反発を強める中央政府に対し、「住民の意志を尊重するべきだ。脅迫や制裁より、新たな交渉を始めよう」として、独立の実現に向けた交渉に応じるよう呼びかけました。


一方、イラクのアバディ首相は会見で、交渉に応じる考えがないことを強調したうえで、クルド側が現地時間の今月29日午後6時までに、自治区内にある国際空港の管轄権を中央政府に引き渡さなければ、国際線の乗り入れを禁止すると発表しました。


中央政府側は、すでに周辺国に対して、クルド側と石油の取り引きをしないよう求めるなどの対抗措置をとっていますが、具体的な期限を設けた新たな対抗措置によって圧力を強めた形で、対立が一段と深まっています。