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今月15日に行われたオーストリアの下院議会選挙で、第1党になった31歳のクルツ党首率いる中道右派の国民党は、難民政策などで共通点が多い極右政党との連立政権を模索すると発表し、連立協議で両党が合意すればEU=ヨーロッパ連合に批判的で、難民や移民に対し、厳しい政策を掲げる政権が誕生することになります。


オーストリアの議会下院に当たる国民議会の選挙は、クルツ党首が率いる中道右派の国民党が、難民や移民の受け入れの厳格化や、EU批判を前面に打ち出したことで、31.5%の得票率を獲得して第1党となり、難民や移民への厳しい政策を示していた極右政党の自由党も、26%と支持を伸ばして、第3党となりました。


国民党のクルツ党首は、24日、記者会見し、第2党となった中道左派社会民主党との連立は難しいとしたうえで、「新しいスタイルの政治が求められている」と述べて、自由党との連立政権に向けた協議を始めると発表しました。


自由党のシュトラッヘ党首は、協議に応じると発表しましたが、地元メディアは、条件の1つとして、難民・移民政策を管轄する内相のポストを求めていると伝えています。


クルツ党首は、ことし12月下旬までに政権を発足させたいとしていて、両党が合意すれば、EUに批判的で難民や移民に対して、厳しい政策を掲げる政権が誕生することになります。オーストリアでは2000年にも極右政党が連立政権の一角として政権入りしていますが、このときにはEUの各国が激しく反発したため、今回の連立協議の行方にも注目が集まっています。