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メルケル首相率いる中道右派キリスト教民主・社会同盟は、2つの小政党との間で連立協議を続けてきましたが、交渉は決裂し、選挙から2か月がたっても4期目の政権が発足していません。


27日、記者会見したメルケル首相は、「われわれは安定した政府を樹立しなければならない」と訴えたうえで、2大政党の一つで中道左派社会民主党と「協議する用意がある」と述べ大連立政権の可能性を模索する方針を示しました。


社会民主党は2か月前の連邦議会選挙で大敗を喫し、党の立て直しを図るため連立には参加しないとしていましたが、シュタインマイヤー大統領の説得に応じ、30日にメルケル首相と会談することになっています。


ただ、社会民主党のシュルツ党首は党員による投票で連立政権に参加するかどうかを最終的に判断する方針で、党員の中には大連立では党の存在感がなくなるとして反対の意見も多いなか、連立協議がまとまるかは不透明な状況です。

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