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 だが、実はここへきて黒田交代説が急浮上している。理由のひとつは、1998〜2002年に日銀の審議委員を務めた中原伸之氏の存在だという。


「中原氏は、今夏ごろから黒田総裁の役割は終わったので、交代したほうがいいという趣旨の発言をしていますが、先月あたりから、再び複数のメディアに登場して交代を主張しています。中原氏は安倍首相のブレーンとして知られる人物だけに、市場は不安にかられています」(金融関係者)


 それだけではない。黒田総裁の発言内容が、以前と微妙に異なってきたのだ。今月13日にスイスのチューリヒで行った講演では金融緩和の方向転換をにおわせた。


「黒田総裁が掲げた2%の物価上昇は当分、実現不可能です。でも、自らその旗印をおろせない。だから、自分は2%上昇に向けた道筋をつけたので、あとは次期総裁に任せるというわけです」(前出の金融関係者)


 後任候補には、日銀の中曽宏副総裁や雨宮正佳理事らが取り沙汰されている。


「黒田総裁の続投が最有力だと思いますが、金融緩和の軌道修正を行うなら、金融政策に通じた日銀の有力候補にバトンタッチする可能性はあるでしょう。ただしその場合は、市場が大規模緩和の継続に疑問を抱き、円高リスクにさらされる恐れがあります」(ニッセイ基礎研究所専務理事の櫨浩一氏)


 緩和継続を印象づけるとすれば、安倍首相に近い駐スイス大使の本田悦朗氏や米コロンビア大学伊藤隆敏教授の起用もあり得る。一部には安倍首相の信任が厚い金融庁の森信親長官、アジア開発銀行の中尾武彦総裁を推す声もある。


 ポスト黒田を巡る駆け引きが激しくなりそうだ。

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