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» ある文明が終わる時に何が起きるのか (連載「続パックス・ジャポニカへの道」) | IISIA 株式会社原田武夫国際戦略情報研究所

毎朝、顔を洗うとまずは大きく窓を開け放ち、「気」を部屋へと入れる。そして戸外に出て大きく深呼吸しながら天を仰ぎ見る。今の季節=冬になると星がまだ輝いている。1日の違いなのだが、天空は着実に動いている。その時、ふと、ドイツ・ケーニヒスベルクで活躍した哲学者であるかのイマヌエル・カントの言葉を思い出すのである:


「我が上なる星きらめく天空と我が内なる道徳律(Der bestirnte Himmel ueber mir und das moralische Gesetz in mir)」(「実践理性批判」)


人間界で何があろうとも、毎日変わらずに天空は、そして地球は、大地は動いていくのである。このこと以上に畏れ多く、かつ偉大なることがあるであろうか。同時にその様なものとして私自身が感じるということもまた変わらないのである。日々の喜び、悲しみがいかにあろうとも、この余りにも直観的な気持ちには変わりがないのである。―――私は毎日を、こうした喜びと共に始めている。


先日、ロンドンで拙著「Pax Japonica」に関する講演を行った際、少しだけ時間があったので同行してくれたスタッフと共に「大英博物館」を訪問した。ほんのわずかな時間であったが、久方ぶりにそこに展示されている無数の文物の一部に触れることが出来た。そしてその時、直観的にこう思ったのである。


「これほどまでに偉大なる文明の数々はなぜ、忽然とその姿を消したのであろうか」


私たちは普段、世界史の教科書で文明や王朝の興隆と滅亡について学んでいる。確かにそこでは何が契機となってある勢力が一つの力となって他を圧倒するのか、またどういった「失敗」が決定打となってその文明や王朝が終焉の時を迎えたのかが大変”美しく”説明されてはいるのである。


しかし今、あらためてロンドンにおいて、こうやって巨大な発掘物を目の前にする時、どうしても釈然としないものが残るのである。頭の中ですとんと落ちてはこないのである。なぜか。

要するに平たく言えば「記憶が消されている」というわけなのだ。物理的に生き残った人々も決してそのことについて語ることはない。いや、余りにも衝撃的な出来事であるが故に、そのことはあたかも「無かったかの様に」扱われているというわけなのだ。そしてある出来事を直接体験したものがそう振舞い、また何も遺さない時、結果として全てが言葉として伝承されることはなく、消えていってしまうのである。後に残されるのは・・・朝、天空が白み始めると共に輝く星たちが消えて行き、太陽が再び上る、その「事実」だけなのである。


今、私たちは「意識」をもって暮らしている限り、はっきりと気づき始めている。それは「もうこのままでは先に進むことはあり得ないであろう」ということである。すなわち現在の文明が明らかにその限界に到達しているということに気づき始めているのである。だが、私たちは「その次の文明」においては恐らく常識になるであろう事柄やランゲージ、そしてルールについて未だ知らないため、そのことをそれとしてはっきりと表現することが出来ないのである。これはあたかも「二次元に暮らしている者が三次元について語ることが出来ないようなもの」であり、また「主体的・能動的でしかありえない創造主からすれば、あくまでも受け身であり続ける被造物について云々し、比較することしかできない人類が余りにもつまらない存在であるように見える」ことと同じなのである。私たちは今、全員がそうしたやり場のないもどかしさの中で生きている。


そうした中でどうやらいよいよ「本質的なこと」が動き始めた感がしてならないのだ。「本質的なこと」、それは「文明を淘汰する波は常に天空からやって来る」というルールである。事実、ここに来て余りにも多くの、しかもはっきりとした形での隕石が地球に降り注ぎ始めている。そのことの異様さについて私たちの多くは気づき始めているのである。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20171203#1512297157(遠く遠くはるか彼方から生まれついた、そこから始まった歴史や文化は謎に包まれしものです。どこから飛来し地球に降り立ったのかいまだ謎です。それはきっと生きる意義を人間に与えるために記憶を葬られているからです。分断の歴史や文化の衰退が争いを起こすのも事実です。欲望に駆られた人間社会には魍魎の過去しか残しません。それらをいたわりねぎらいながら支え合うことのできる人間社会こそ文化と伝統の発展だと心得ております。)
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20171129#1511952109
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20171118#1511001368
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