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 人生に困難はつきものです。仕事の課題、交友の課題、愛の課題。それぞれにおいて、次々と困難は押し寄せてきます。そして、困難により私たちの共同体感覚は試されます。余裕のない時にでも「相手を思い、相手を優先する」共同体感覚を持てるかどうか。私たちは日々試されているのです。
 そのような困難を克服する活力を、アドラーは「勇気」と呼びました。勇気があれば、共同体感覚を放り投げずに持ち続けたまま困難を解決していくことができる。しかし、勇気が足りなければ、困難を乗り越える活力を持てず逃げ出してしまう。共同体感覚を投げ出して、ラクな道、人生のダークサイドへ逃げてしまうのです。それは、犯罪者になることであり、アルコール中毒や薬物中毒者になることであり、神経症や精神病になることです。
 誰にでも訪れる困難に出合った時、人は大きな分岐点に立つことになります。その困難に立ち向かい、共同体感覚を持ったまま問題を乗り越えるのか。それとも、共同体感覚を放り投げて逃げだし、ダークサイドに落ちていくのか。それを分けるのが「勇気」の有無。「勇気」の有無こそが人生を決めるのです。
 さて、私たちはどれほどの「勇気」を持っているでしょうか?そして周囲の人に「勇気づけ」をできているでしょうか?