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ヨーロッパ中央銀行は14日、単一通貨ユーロの金融政策を決める理事会をドイツのフランクフルトにある本部で開きました。
その結果、主要な政策金利を0%に、金融機関から資金を預かる際の金利をマイナス0.4%に、それぞれ据え置くことを決めました。


ヨーロッパ中央銀行は前回10月の理事会で、域内の経済成長が続いて物価の上昇傾向が強まっていることから、国債などの買い入れの規模を、来年1月以降、現在の半分に縮小することを決めています。
今回はこの量的緩和の縮小による域内の経済への影響を見極める必要があると判断したため、政策金利などの据え置きを決めました。


アメリカでは中央銀行にあたるFRB連邦準備制度理事会が追加の利上げを決めましたが、ヨーロッパ中央銀行では当面は金利の水準を維持し、経済の状況を見極めながら緩和縮小のペースを慎重に判断する方針です。

理事会のあと記者会見したヨーロッパ中央銀行のドラギ総裁はユーロ圏の景気について、個人消費や輸出などが堅調なことから、域内の経済成長率の見通しを、ことしは2.2%から2.4%に、来年は1.8%から2.3%に、それぞれ上方修正したことを明らかにしました。


また物価の上昇率についても、ことしは1.5%とし、2020年には1.7%まで上がるという見通しを示しました。


ただドラギ総裁は「ユーロ圏の成長は世界的な要因などによって下振れするリスクが依然として残されている」と述べ、金融緩和の縮小のペースは慎重に判断する方針を改めて強調しました。

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