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 猫は身の安全さえ確認すれば、次の瞬間何事もなかったように緊張をとき、まるで頭が空っぽになってしまったような姿に戻ることができる。
 猫のストレスは、その場だけ。
 おそらく猫の力、その堂々とした静けさのカギはここにあるのだろう。


 いつも外の世界にかまうことなく瞑想にふけっているように見える猫にも、譲れないことはある。
 それは、普段の暮らしだ。
 安全で幸福な、居心地のいい毎日こそが、猫の最大にして唯一の守るべきものだといえる。


 猫はめったにストレスを感じないものだが、この「平和な暮らし」の変化だけは許せない。この時だけはもとの暮らしを取り戻すためにガンコに抵抗する。


 たとえば毎日の食事が安いドライフードに変更されて、それがおいしくないと思えば、「口に合わない!」とはっきり主張する。
 また飼い主が猫の許容限度を超えて長い留守を繰り返すと、それは自分に対する思いやりと愛情に欠けた行為であると、全力で根気よくアピールしたりする。
 猫のように身も心も穏やかに暮らす秘訣は一つ。
 ストレスの原因を見極めること、そして原因がわかったら、全力で解決すること。
 ストレスの原因がきれいさっぱりなくなるまで、ガンコに抵抗しよう。
 あとは、過ぎたことを悔やんだり思い返したりしなければ、もとの穏やかな暮らしは戻ってくる。


 飼い猫特有の問題として、飼い主との関係がある。
 獣医師も言うことだが、猫のストレスがいつまでも続くとしたら、飼い主のほうに問題があることが多い。
 猫は平穏でいるように見える時でも、飼い主の機嫌や気分をスポンジのように吸い取っている。
 飼い主の緊張や大声、大きな音などがあまりにも続くと、穏やかではいられない。

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