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アメリカ国防総省の当局者はNHKの取材に対し、南シナ海南沙諸島スプラトリー諸島)で、先月30日、アメリカ軍のイージス駆逐艦「ディケーター」が「航行の自由」作戦を実施したことを明らかにしました。

作戦では、中国が実効支配するガベン礁とジョンソン南礁の人工島の周辺で、領海と同じ12海里内を航行したということです。

当局者は「われわれは海洋権益の過度な主張に対抗し、国際法のもと、すべての国に保証されている海域の自由な利用を守る」と述べ、アメリカとして中国の一方的な主権の主張や軍事拠点化を認めない姿勢を改めて強調しました。

米中をめぐっては、貿易問題に加え、ロシアからミサイルなどの兵器を購入したとして、先月、アメリカ政府が中国軍の幹部に制裁を科したことで、両国は激しく対立しています。

また、アメリカ軍は先月下旬、2度にわたって南シナ海の上空でB52戦略爆撃機を飛行させたばかりで、中国側の強い反発が予想されます。

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