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中国の王毅外相は28日、国連総会で演説し、中国からの輸入品に相次いで関税を上乗せするアメリカのトランプ政権を念頭に「どう喝には屈せず、圧力も恐れない」と述べ、貿易摩擦での大幅な譲歩を迫るトランプ政権をけん制しました。

この中で王毅外相「保護主義は最終的にみずからを傷つけ、一方的なふるまいは各国にも災いをもたらす」と批判しました。

そして、中国は貿易摩擦に関しては話し合いでの解決を訴えてきたとしたうえで「中国はどう喝には屈せず、圧力も恐れない」と述べ、大幅な譲歩を迫るトランプ政権をけん制しました。

そのうえで、「中国は自国の正当な権益だけでなく、自由貿易体制や国際秩序を維持し、各国の共通の利益を守っていく」と述べ、トランプ政権が保護主義を強めているのに対して中国は自由貿易を尊重しているとアピールしました。

一方、朝鮮半島情勢について「われわれは北朝鮮に対する国連安保理の決議を厳格に履行していくが、安保理には情勢の変化に応じて行動を取るよう呼びかける」と述べ、北朝鮮が非核化に取り組むと表明したのを受けて制裁の緩和を検討すべきだと改めて主張しました。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/09/28/200216(中国 米軍爆撃機南シナ海上空飛行などに反発)
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https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/09/23/200215(TPPやFTAは、自由貿易の理念に反するブロック化協定です。)

中国企業の中には、対米輸出で儲ける従来構造に満足し、上(中共中央)から言われても国内市場重視にならない傾向があるが、トランプの懲罰関税は、そうした傾向を破壊し、中国経済の転換を加速する。同様のことは、米国から中国への輸入についても言える。中国人は欧米からの舶来品が好きなので、中国で政府が産業界や国民に「輸入品でなく国産品を使え」と促しても進まなかった。トランプの懲罰関税は、報復的な中国による米国製品への関税引き上げを生み、中国における米国製品の価格が上がり、中国政府の悩みを解消してくれる。これも中国にとって好都合だ。人民日報は、これまで米国からの輸入品に押されて中国国内での販売が伸び悩んでいた国産品メーカー(たとえば実験装置製造業の「博科集団」)が、トランプの課税後、国内販売を急増していると、誇らしげに報じている。

日本は、安倍首相が訪米して改めてトランプに擦り寄る試みを行い、日本側がとても嫌がってきた日米FTAの交渉もやりますと言って煮え湯を飲んでみせ、トランプをなだめて日米貿易戦争の矛を収めてもらおうとしている。だがトランプの目標は対米従属諸国の振り落とし(覇権放棄)であり、日本が擦り寄ってもトランプは日本を邪険に扱うことをやめないだろう。

日本の軍産である外務省と傀儡勢力は、米中経済冷戦の勃発に喜んでいるようだが、それはぬか喜びに終わる。軍産は、米国でも日本でも、間抜けに早合点させられる方向にねじ曲げられている。軍産と対照的に、安倍首相は10月に訪中する予定を保持している。長期的に、米国の覇権が衰退し、中国がアジアの地域覇権国になっていく以上、安倍は、一方で短期策としてトランプに擦り寄りつつ、他方で長期策として中国に擦り寄っていかざるを得ない。