https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

トランプ大統領が歴史的だと訴えている法人税の大幅な減税を柱とした税制改革については、経済成長を加速させているという評価がある一方で、大企業や富裕層を優遇していると批判が出ていて、支持は広がっていません。

こうした中、トランプ大統領は22日、記者団に対し、来月の中間選挙を前に公表するとしていた追加の減税案について、「中間所得層向けに10%の減税を行うつもりだ」と述べました。

具体的な内容は明らかになっておらず、議会での審議の見通しも不透明ですが、税制改革に対する大企業向けの減税だという批判をかわして、有権者の支持拡大につなげる狙いがあるとみられます。

アメリカの財政をめぐっては、大幅な減税によって2018年度の財政赤字が6年ぶりの高い水準になったことから、トランプ大統領は先週、閣僚に対して、予算の5%削減を指示していて、中間選挙を強く意識した政策を相次いで打ち出しています。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/10/21/200250トランプ大統領 中間選挙前に新たな減税案を公表へ)
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/10/18/200250トランプ大統領 閣僚に予算の5%削減を指示)

トランプ大統領は22日、南部テキサス州を訪れました。テキサス州は与党・共和党の強固な地盤で、2年前の2016年の大統領選挙で共和党の指名争いに立候補したテッド・クルーズ上院議員が再選を目指しています。

しかし、一時、苦戦が伝えられたことからトランプ大統領がみずから応援に入り、新たに打ち出した減税案をアピールして支持を訴えました。

トランプ大統領とクルーズ議員は、かつて互いに「うそつき」と中傷しあうなど確執が伝えられましたが、トランプ大統領は固い握手を交わして友好ムードを演出し「今は真によき友となったクルーズ議員の再選のため投票してほしい」と呼びかけました。

中間選挙までおよそ2週間となるなか、最新の世論調査の分析では、議会上院では共和党が多数派を維持する勢いをみせる一方、議会下院では野党・民主党による多数派奪還の可能性が指摘されています。

テキサス州ではクルーズ議員がやや優勢とみられているものの、対する民主党は重要州と位置づけ、大量の資金と人を投入して巻き返しを図っていて、その行方が注目されています。