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国連では26日、人権問題を扱う国連総会の委員会が開かれ、北朝鮮国連代表部のリ・ソンチョル参事官は日本について、戦前から今に至るまで北朝鮮の人々の人権を侵害していると指摘する一方、拉致問題は解決済みだと述べました。

これについて日本の国連代表部の鈴木誉里子公使は、日本は戦後70年、民主国家として国際平和に貢献してきたと主張したうえで「拉致問題は解決済みという北朝鮮の発言は拉致被害者の全面的な調査を含む日朝政府間の合意に矛盾する。すべての拉致被害者を直ちに解放するよう求める」と反論しました。

これに対して北朝鮮側が「われわれの真摯(しんし)な努力によって拉致問題はすでに解決した」と繰り返すと、日本側は「受け入れられない」と応じ、拉致問題をめぐって応酬がありました。

一方で、鈴木公使は「日本と北朝鮮は互いの不信感を克服することで北東アジアに真の平和をもたらすべきだ。双方の明るい未来を目指すこのアプローチを共有するよう北朝鮮に呼びかける」とも述べて、北朝鮮アメリカが対話を進める中、日本としても解決の糸口を探りたいという姿勢もにじませました。

ロシア政府は、北朝鮮キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長との初めての首脳会談の開催に意欲を示していて、両政府が日程や開催場所などの調整を続けています。

こうした中、北朝鮮外務省でロシアを担当するシン・ホンチョル次官が27日午前、ピョンヤンから中国・北京の空港に到着しました。

ロシア外務省は来週、モスクワで北朝鮮と次官協議を行うと発表していて、シン次官はロシアの航空会社で搭乗手続きを終えて空港の出発ゲートに入っていきました。

記者団が「キム委員長はいつロシアを訪問するのか」などと質問したのに対し、シン次官は何も答えませんでした。

次官協議では、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の初めてのロシア訪問について意見を交わすものとみられます。

また、国連安全保障理事会による北朝鮮への制裁をめぐって、ロシアは、中国とともに「北朝鮮の非核化に向けた重要な動きを考慮すれば、制裁の見直しを始めるべきだ」とする立場で、制裁の維持が必要だとするアメリカなどへの対応も協議するものとみられます。