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アメリ国務省の当局者は15日、近く北朝鮮問題を担当するビーガン特別代表がロシアのモスクワとフランスのパリ、ベルギーのブリュッセルを訪れ、各国の代表と協議することを明らかにしました。

これに関連して、ロシア外務省のモルグロフ次官は16日にビーガン特別代表と北朝鮮への対応を協議するとしています。

2回目の米朝首脳会談に向けては今月、アメリカのポンペイ国務長官北朝鮮を訪問し、キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長との間で早期の開催に向けて実務レベルの協議を進めることで合意していて、この際にも同行したビーガン特別代表が協議を担うことになっています。

ただ、先に北朝鮮による非核化の具体的な措置を求めるアメリカと朝鮮戦争終戦宣言を要求する北朝鮮との立場の隔たりは埋まっていません。

また、ロシアは北朝鮮と中国との連携を深め制裁の見直しを主張していて、ビーガン特別代表による各国や北朝鮮との協議が順調に進むかは不透明な情勢です。

国連安保理北朝鮮制裁委員会は独立した専門家の調査を基に制裁の実施を確実にする役割をになっています。

委員会の議長を務めるオランダのファンオーステロム国連大使は15日の会合の後、記者団に対し、韓国と北朝鮮が合意した南北をつなぐ鉄道の整備などに関する合意について、「制裁に抵触しないかどうか委員会が意見を求められれば根拠になる情報を提供する。もしそういうことになれば、適正な手続きに基づいて委員会が判断するだろう」と述べて、今後の南北双方の手続きを注意深く見ていく考えを示しました。

またアメリカとロシアの対立で制裁の実施や違反の状況を専門家がまとめた報告書が予定を1か月以上すぎても公表できていないことについて、「当事者の接触は続いておりどうなるか待たなければならない」と述べました。

これについて安保理関係者は「来年2月に予定されている次の報告書までずれ込む可能性もある」として、異例の事態がさらに長期化する可能性を示唆しました。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/10/15/200220(韓国と北朝鮮 南北つなぐ鉄道と道路の着工式実施で合意)
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/10/12/200220(ロシアと北朝鮮首脳 国交樹立70年で友好確認/韓国大統領 米に朝鮮戦争終戦宣言促す)
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/10/11/200220(中朝ロが共同声明発表 北朝鮮への制裁緩和を)

韓国と北朝鮮はことし6月の軍の将官級の会談で朝鮮半島の軍事的な緊張緩和に向けて、共同警備区域を非武装化することで合意し、今月に入ってからは、共同警備区域などでの地雷の撤去作業も進められています。

また、先月の南北首脳会談に合わせて出された軍事的な緊張の緩和に向けた措置などを盛り込んだ文書では、共同警備区域について、南北が警備の人員をそれぞれ35人以下にするほか、訪問する観光客などが南北を自由に行き来できるようにすることなどで合意しています。

16日の実務協議は、こうした流れを受けたもので、韓国政府としては、国連軍の中心が、韓国に駐留するアメリカ軍であることをふまえ、非武装化に向けアメリカ政府への働きかけを強めるものとみられます。

韓国国防省によりますと、韓国と北朝鮮の軍、アメリカ軍を中心とする国連軍司令部の3者は16日、軍事境界線にあるパンムンジョムで、境界線をはさんで設定されているJSA=共同警備区域の非武装化に向けて初めての実務協議を行いました。

韓国国防省によりますと、協議では、今月から共同警備区域で始まった地雷の撤去の進捗状況を確認し、警備にあたる人員の削減や兵士が警戒にあたる歩哨所の撤収について意見を交わしたということです。

そのうえで、今後も3者で、非武装化に向けた取り組みを互いに検証できるようにする方法も含めて、協議を続けていくことを確認したということです。

韓国と北朝鮮は、先月の南北首脳会談に合わせて出された軍事分野での文書で、共同警備区域について、将来的には南北がそれぞれ35人以下で武装せずに警備を行うなど、軍事的な緊張を緩和していくことで合意しています。