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韓国では、宗教上の理由で陸軍の徴兵に応じず、兵役法違反の罪に問われている被告に対し、おととし、高等裁判所が懲役1年6か月の実刑判決を言い渡し、被告が上告していました。

韓国の最高裁判所は、1日の判決で、憲法では、国民に良心の自由が保障されているとしたうえで、刑事罰を科せば良心の自由を過度に制限することになりうるという判断を示しました。

そして、「良心に従った兵役拒否は正当な事由に当たる」として、2審の判決を取り消し、審理を高等裁判所に差し戻しました。

一方で、13人の裁判官のうち4人は、「分断国家として、ほかの国と比較することができない安全保障環境の中、兵役義務の公平性について、社会的な強い要請がある」などと、北朝鮮の脅威に触れたうえで反対する意見を出しました。

韓国では、兵役の義務は、国民が公平に負担すべきだという声が根強いだけに、今後、議論となりそうです。