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トランプ大統領は6日の中間選挙に向けて、最後の6日間で11か所を回って遊説を行う異例の過密日程で有権者に支持を訴えています。

選挙戦最後の週末となった3日、西部 モンタナ州で行った遊説で、トランプ大統領は、失業率は下がり経済も成長を続けているなどとみずからの実績を強調しました。

そのうえで「今回の選挙は最も大切な選挙の一つだ。これまでに達成されたすばらしい繁栄を続けるのか、それとも、過激な民主党が議会で多数派となり、われわれの経済、そして未来を破壊させてしまうのかを決める選挙だ」と述べ、共和党への支持を訴えました。

またトランプ大統領は、野党・民主党は、最高裁判所の判事の人事で根拠のない言いがかりをつけ保守派のカバノー氏の承認に反対したとか、中米からアメリカへの移住を目指して北上を続ける集団を招き入れようとしているなどと、民主党の批判を繰り返しました。

最新の世論調査などに基づく分析によりますと、連邦議会上院で共和党が多数派を維持する可能性が高いほか、下院では終盤になって共和党が激しく追い上げ、民主党と接戦になっているという見方も出ています。

ことしの中間選挙では、100ある上院の議席のうち35の議席、435議席ある下院のすべての議席が改選されるほか、50の州のうち36の州で知事選挙が行われます。

議会上院は100議席のうち、現在、与党・共和党が51議席、野党・民主党は同じ会派に所属する無所属の議員2人を含めると49議席で、与野党の差は2議席です。

改選される35議席のうち、26議席民主党現有議席であるため、民主党が多数派を奪還するためには、計算上、26議席すべてで勝利したうえでさらに2議席、上積みする必要があります。

一方、435議席すべてが改選される議会下院は、現在、共和党が235議席民主党が193議席、空席が7議席となっています。

過半数218議席であるため、野党・民主党が多数派となるためには、25議席以上の議席の上積みが必要となります。

選挙分析の専門家として定評がある、ジョン・ゾグビー氏が2日、NHKのインタビューに応じました。

この中でゾグビー氏は「上院では、民主党議席を増やす兆候はなく、どのようなシナリオを想定しても共和党が上院で多数派を維持すると考えるのが妥当だ。共和党が1、2議席増やすことも十分考えられる」と述べました。

一方、議会下院については「民主党が優勢ではあるが、接戦となっている選挙区が多すぎて、民主党が多数派を奪還できると断言できる状況にない」と述べ、下院については、民主党が優勢ながらも、最終盤での共和党の追い上げによって接戦となっているという見方を明らかにしました。

さらに、ゾグビー氏は「勝敗の鍵を握るのは、35歳以下の若い世代の有権者の動向だ。若い世代が投票所に足を運べば、民主党にとっては大きな追い風になるが、今現在の期日前投票を見る限りは若い世代の投票は決して多くないようだ。彼らの動向を注視する必要がある」と述べ、中間選挙の結果は、一般的に投票率が低いとされる若い世代の投票行動に大きく影響されるという認識を示しました。