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ことしの秋の叙勲で「桐花大綬章」を受章したのは、新日本製鉄の社長や経団連会長などを務めた今井敬さんと参議院議長などを務めた斎藤十朗さんで、「旭日大綬章」は、最高裁判所判事などを務めた大橋正春さんなど6人が受章しました。

また、外国人の叙勲では、マレーシアのマハティール首相が「桐花大綬章」を受章したほか、8人が「旭日大綬章」を受章しました。

親授式は、午前10時半から皇居・宮殿の「松の間」で行われ、天皇陛下から出席した一人一人に勲章が贈られました。

続いて、受章者を代表して今井さんが「それぞれの分野において一層精進を重ねる決意でございます」とあいさつしました。

これに対して天皇陛下が「長年それぞれの務めに精励し、国や社会のために、また人々のために尽くされてきたことを深く感謝しています」と述べられました。

このあと受章者たちは、勲章を身につけて宮殿の前で記念撮影に臨みました。

マレーシアのマハティール首相は現在93歳で、1981年から22年にわたって首相を務めたあと、ことし5月に復帰し、前政権の汚職などで悪化した財政の立て直しに取り組んでいます。

安倍総理大臣との首脳会談はことし6月以来2回目で、両首脳は、マレーシア政府に最大で2000億円の円建て国債による金融支援を行う方向で調整していくことを確認しました。

また、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて、南シナ海での海洋安全保障の分野で連携を強化していくことで一致しました。

共同記者発表で、安倍総理大臣は「再び首相の重責を担い、公正な国づくりに取り組む精力的な姿に敬意を表する。あらゆる分野で手を携え両国関係を力強く発展させていきたい」と述べました。

また、マハティール首相は「マレーシアの財政問題について、日本が解決するすべを提起してくれることに感謝したい」と述べました。

 西洋の国々にマレーシアが追いつくためには、日本人の文化や価値観が大切だと考えている。東方政策では日本の教育システム全体に着眼していきたい。

安倍総理大臣との会談などのため、日本を訪れているマレーシアのマハティール首相は東京 港区で企業関係者が集まった会議に出席し、主催者から秋の叙勲で「桐花大綬章」を受章したことにお祝いのことばをかけられると笑顔で応えました。

講演に立ったマハティール首相は、まず自国の経済の立て直しに力を注いでいることを強調し、積極的な投資を呼びかけました。

アメリカと中国の間で続く貿易摩擦に対しては懸念を示しつつも「中国が生産拠点をマレーシアに移転するなどチャンスがあれば捉えたい」とも述べ、国の発展を貪欲に追求する姿勢を示しました。

そしてASEAN東南アジア諸国連合については「最近の域内各国のリーダーは国内の政治にこだわりASEANを見渡す政治ができていない。各国は自国の問題を克服し、適切な政策を立案してASEANの潜在力を生かせるようにすべきだ」と訴え、域内人口が6億人に上る巨大市場の潜在力を発揮できるよう、貿易の自由化を進めるなどの経済統合をけん引していくことへの意欲をにじませました。