トランプ大統領 ムハンマド皇太子の関与明確にせず #nhk_news https://t.co/c80XjXCavK
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年11月20日
サウジアラビア人ジャーナリストのジャマル・カショギ氏が殺害された事件をめぐって、複数のメディアは先週、「CIAはムハンマド皇太子が暗殺を指示したと結論づけた」と報じ、アメリカ政府として、どのような立場を示すのか、注目されていました。
トランプ大統領は20日、声明を発表し、情報機関が分析を続けているとしたうえで「ムハンマド皇太子はこの悲劇的な出来事について知っていたかもしれないし、知らなかったかもしれない!カショギ氏殺害をめぐるすべての事実を知ることはないかもしれない」と述べ、皇太子の関与の有無については明確にしませんでした。
そのうえで敵対するイランへの対応に加え、サウジアラビアがアメリカから武器を購入する契約を結んだことなどを挙げたうえで、「国益を守るためサウジアラビアの確固たるパートナーであり続ける」として、同盟関係を維持すると強調しました。
経済面や安全保障面で強いつながりのあるサウジアラビアとの対立を避けたいという考えが鮮明になった形ですが、厳しい対応を求めている議会などからは批判の声があがりそうです。
サウジアラビア人のジャーナリストが殺害された事件をめぐって、トランプ大統領がサウジアラビアとの同盟関係の重要性を強調する声明を発表したことについて、ポンペイオ国務長官は20日、「大統領にとっても国務省にとってもアメリカの安全保障を前進させる政策をとることが義務づけられている」と述べ、トランプ大統領の立場を擁護しました。
そして記者から「アメリカ第一主義は人権上の懸念よりもビジネスの利益を優先させるということなのか」と問われると、「われわれはカショギ氏の死の真相を解明するため、多大な努力をしてきた。事件に関与した17人に対し、制裁を科した」と述べ、事件について厳しい態度で臨んでいると強調しました。
トランプ大統領 サウジ擁護は国益最優先を考えた判断 #nhk_news https://t.co/npKfgP0S8u
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年11月21日
トランプ大統領は、サウジアラビア人のジャーナリストが殺害された事件をめぐって、20日、声明を発表しましたが、ムハンマド皇太子の関与の有無については明確にせずサウジアラビアとの関係を維持する考えを示しました。
この理由についてトランプ大統領は、記者団に対し「サウジアラビアは、アメリカから軍事装備品などを買えなくなれば、ロシアや中国から買うことになる」と述べました。
そのうえで、「サウジアラビアは、原油価格の上昇を食い止めるのを助けてくれている。サウジアラビアに対して愚かなことをして世界の経済を壊すようなまねはしない。すべてはアメリカ第一主義だ」と述べて、国益を最優先に考えた判断だと強調しました。
さらに、今月下旬に南米のアルゼンチンで開かれるG20サミットに合わせてムハンマド皇太子と会談する可能性も示唆しました。
一方、議会からは、「アメリカが大事にしてきた人権や倫理観をないがしろにするものだ」などと批判が相次いでいます。
今回の事件では、「CIA=中央情報局は皇太子が暗殺を指示したと結論づけた」と報じられていて、「自国の情報機関よりサウジアラビアの言い分を優先している」と反発する声があがるなど、波紋が広がっています。
サウジ外相「皇太子を傷つける試みは越えてはならない一線」 #nhk_news https://t.co/22jsUBmyi7
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年11月20日
サウジアラビア人ジャーナリストのジャマル・カショギ氏が殺害された事件をめぐっては、絶対的な権力を保持するムハンマド皇太子の関与や責任を問う声が国際社会で高まり、「殺害は皇太子の命令によるものだとアメリカのCIA=中央情報局が結論づけた」という報道も出ています。
サウジアラビアのジュベイル外相は20日、中東メディアの取材に答え、一連の報道について、「証拠に基づかないリークにすぎず、全く根拠がない」と批判しました。
そのうえで、「国王や皇太子を傷つける試みは容認できず、越えてはならない一線だ」と述べて、皇太子の責任の追及を続けるメディアなどをけん制しました。
また、トルコのエルドアン大統領が「殺害は最高レベルからの命令だ」と指摘したことについても「皇太子を指すわけではないとトルコ側から説明をうけた」と述べるなど、皇太子の関与を否定しました。
ただ、皇太子の責任を問う国際社会からの声は根強く、こうした主張によって、事件の幕引きをはかれるかどうかは、不透明な情勢です。
訪米中のトルコ外相 ”誰が殺害指示か究明を” #nhk_news https://t.co/y0HNx6wW2b
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年11月21日
サウジアラビア人のジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏が殺害された事件をめぐってアメリカのトランプ大統領は20日、声明を発表し、疑いの目が向けられているムハンマド皇太子の関与の有無は明確にせずに、国益を守るためサウジアラビアとの同盟関係を維持すると強調しました。
一方、アメリカを訪れているトルコのチャウシュオール外相はこの日、ポンペイオ国務長官らと会談したあと記者会見し、トルコが続ける捜査の最新情報をアメリカと共有したことを明らかにしたうえで、誰が殺害を指示したのか究明すべきだと改めて主張しました。
そのうえで、「サウジアラビアとの捜査協力は求めている水準に達していない」と不満を示し、協力が進まなければ、国連に調査を求める可能性もあるという考えを示しました。
サウジアラビアは皇太子の関与を否定して事件の幕引きをはかる姿勢で、トランプ政権も同盟関係の重要性から、対立を避けたいとの考えですがトルコはカショギ氏の遺体も見つかっていないことから、引き続き真相の究明を求めていく構えです。
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/11/20/200320(ドイツ サウジ記者殺害で18人を入国禁止に)