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パキスタン最大の都市、南部のカラチで23日、現地にある中国総領事館武装した男3人のグループに襲撃されました。

武装グループは総領事館を警備していた警察官らと銃撃戦となり、警察などによりますと、警察官2人が死亡、武装グループの3人も死亡しました。

首都イスラマバードの中国大使館によりますと、総領事館の職員にけがはなかったということです。

これについて、パキスタン南西部、バロチスタン州の独立を目指している武装グループが犯行を認める声明を出しました。

バロチスタン州には「一帯一路」を掲げる中国の主導で開発が進むグワダル港があり、武装グループはこうした進出に強く反発して、中国人労働者を狙った襲撃を繰り返してきました。

グループ側は地元メディアに対し、「中国への警告であり、われわれの土地に対する占領をやめなければ、さらに深刻な事態に直面することになる」と警告しています。

一方、カーン首相は「中国との経済協力関係に対する陰謀だ」として、徹底的に捜査するという考えを示し、中国との関係に影響が出ないよう配慮をにじませました。

パキスタン南部のカラチにある中国総領事館武装グループに襲撃されたことについて、中国外務省の耿爽報道官は23日の定例記者会見で、「領事館を狙ったいかなる暴力による襲撃も強く非難する」としたうえで、「犠牲となった方に哀悼の意を表したい」と述べました。

そして巨大経済圏構想「一帯一路」の一環として、中国とパキスタンを結ぶ大規模なインフラ整備について、「両国の指導者の重要な合意事項であり、この地域の発展と安定、そして平和と繁栄に向けて重要な意義がある」と強調し、今後も計画を推進していく考えを示しました。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/11/22/200230(米空母が香港寄港 中国側新たな摩擦は避けたい思惑)