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ウクライナ海軍によりますと、黒海クリミア半島周辺の海域で25日夜、日本時間26日未明、ウクライナ海軍の艦船がロシア国境警備庁の警備船から攻撃を受け、乗組員6人がけがをしたということです。

現場の海域は、ロシアが4年前に併合したクリミアとロシア本土を結ぶために建設した巨大な橋の周辺で、ウクライナ海軍の艦船3隻が攻撃され、拿捕(だほ)されたとしています。

一方、ロシア連邦保安庁は、武器の使用を認めたうえで、ウクライナ海軍の艦船が領海を侵犯したので制止したと強調しています。

これを受けて、ウクライナのポロシェンコ大統領は緊急の閣僚会議を開き、「ロシアはウクライナの海域をみずからのものとし、船舶の航行を阻んだ。国際社会から非難されるべきだ」と訴え、非難を強めています。

ロシアはクリミア併合を正当化しているのに対して、ウクライナはこれを認めず、今回の事態で両国の対立がさらに深まることが懸念されます。