https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

 カゴメは30日、生鮮トマトの栽培を手掛ける和歌山市の子会社「加太菜園」の解散を決めたと発表した。台風20号と21号でガラス温室などが大きな被害を受け、事業継続は不可能と判断した。生鮮トマトの減少分は他の菜園で調達するため、販売に影響はないという。

 加太菜園は2004年に設立。コンピューターで温室内の湿度などを制御した「ハイテク農園」で生鮮トマトを栽培していた。台風でガラス温室の屋根の7割が割れ、栽培に必要な貯水タンクも倒壊し、9月4日から操業を停止していた。

 加太菜園の17年12月期の売上高は8億7800万円、純利益は1100万円だった。

カゴメが70%出資する和歌山市の「加太菜園」は、平成16年に設立され、毎年およそ2000トンのトマトを生産し、カゴメブランドのトマトとして西日本を中心に販売してきました。

しかし、ことし8月と9月の台風20号と21号による大雨や強風で、栽培施設のガラスがおよそ3万枚割れるなど、5ヘクタールの温室のうち7割が破損したほか、15万株のトマトの苗が被害を受けるなどしたということです。

会社では9月から操業を停止していましたが、多額の費用と膨大な時間が必要なため事業の再開は困難だと判断し、30日開いた臨時の株主総会で会社の解散を決めました。

会社では35人の従業員について、施設の後片づけなどのため、来年3月まで雇用を続けるとしています。

カゴメによりますと、ほかの農園から調達するためトマトの販売に影響はないということです。

加太菜園の羽月政裕社長は「解散は断腸の思いです。15年にわたり運営にご協力いただいた従業員や地域の皆様に感謝します」とコメントしています。