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ロシア軍は今月10日から核爆弾の搭載も可能な戦略爆撃機ツポレフ160などをカリブ海上空に派遣し、ベネズエラ空軍と共同で訓練を行っています。

ロシア軍は12日に発表した声明で、カリブ海上空での訓練飛行は10時間にわたり順調に行われたと強調し、訓練は13日も続いているとみられます。

ロシアとベネズエラをめぐっては、プーチン大統領が今月5日、マドゥーロ大統領をロシアに招いて首脳会談を行い、エネルギーや農業など幅広い分野で一層の協力を確認するなど、両国に制裁を続けるアメリカにともに対抗していく姿勢を印象づけていました。

さらに、ロシアとしては、アメリカの裏庭とも言われる中南米爆撃機まで派遣してベネズエラと軍事的な連携を強調することで、ウクライナ情勢に加えて、INF=中距離核ミサイルの全廃条約など核軍縮をめぐっても対立を深めるアメリカをけん制する狙いがあるとみられます。