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アメリカ太平洋艦隊は1日、声明を発表し、先月30日、アメリカ軍のイージス駆逐艦「ディケーター」が南シナ海南沙諸島、英語名・スプラトリー諸島で中国が実効支配するガベン礁の人工島の周辺を航行した際、中国軍の駆逐艦が複数回にわたり攻撃的な接近を繰り返してきたことを明らかにしました。

声明によりますと、中国軍の駆逐艦が最も接近したときの距離はおよそ40メートルで、ディケーターは衝突を避ける措置をとったということで、アメリカ軍は危険な行動だとして中国側を非難しています。

アメリカ政府による中国軍幹部への制裁を受け米中の対立が激しくなるなか、アメリカ軍は先月下旬、2度にわたって南シナ海の上空で戦略爆撃機を飛行させ、中国側はこれに強く反発しており、今回の中国軍の行動で両国関係のさらなる緊張が懸念されます。

アメリカ国防総省の当局者によりますと、マティス国防長官とポンペイ国務長官は今月中旬に中国の北京を訪れ、米中の「外交・安全保障対話」を開く予定でしたが、中国側の意向で中止になったということです。

当局者は、中国側が中止を決めた理由についてはわからないとしていますが、米中の貿易問題に加え、ロシアからミサイルなどの兵器を購入したとして先月、アメリカ政府が中国軍の幹部に制裁を科したことをめぐる対立の激化が背景にあるとみられます。

米中関係をめぐっては、アメリカ軍の軍艦が今月予定されていた香港への寄港を中国政府から拒否された一方、アメリカ軍は先月下旬、2度にわたって中国が軍事拠点化を進める南シナ海の上空で戦略爆撃機を飛行させるなど、対立が鮮明になっています。

マティス長官としては、米中の対立が激しさを増すなか、今回の中国訪問を両国の信頼構築の糸口とする方針だっただけに、両国関係のさらなる悪化は避けられない情勢です。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/10/01/200232(中国 李首相「多国間主義体制を守る」 トランプ政権をけん制)
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/10/01/200230(米軍 南シナ海で「航行の自由」作戦 中国側は強い反発か)
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/10/01/200216(演習場以外で日米共同訓練 種子島で初の実施へ)
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/09/28/200216(中国の「核心的利益や重大な関心事」を尊重するようアメリカに求めました。)
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/20180824/1535108002(プライムニュースの見立て通りの展開。)