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「新START」アメリカとロシアが保有する戦略核弾頭の配備数や弾道ミサイルなどの削減を定めた核軍縮条約で、再来年に期限が切れるため、延長されるかどうかが大きな焦点になっています。

これについてアメリカのポンペイ国務長官は10日、議会の公聴会で、「ロシアと改定をめぐる対話を始めたばかりだ」と述べ、両国間の協議は初期の段階にあるという認識を示しました。そしてトランプ大統領が言うとおり、2021年以降の状況にあう適切な軍縮条約にすべきだ」としたうえで、「すべての関係国が参加する必要がある」と述べ、2国間の条約にとどまっている枠組みを見直し、中国に参加を求める必要があるという認識を示しました。

アメリカとロシアはもう一つの核軍縮条約、INF=中距離核ミサイルの全廃条約についてそれぞれ相手の違反を非難し破棄を通告していますが、その一方で両国は核戦力を急速に増強させる中国を核軍縮の枠組みに入れるべきだという主張では一致しています。しかし中国はこれに応じない姿勢を示していて、「新START」の延長や改定をめぐる今後の議論は難航が予想されます。

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アメリカ軍とフィリピン軍の定例の合同軍事演習は、今月1日から行われていて、11日はフィリピン北部の基地で、島の奪還などを想定した上陸訓練が行われました。

水陸両用の車両に乗り込んだ両軍およそ200人の海兵隊員たちは、浜辺に上陸すると次々に内陸へと進んでいきました。

今回の訓練では、沖合に停泊したアメリカ軍の強襲揚陸艦の甲板に最新鋭のステルス戦闘機、F35Bが少なくとも9機待機していました。
合同軍事演習にF35Bが参加するのは初めてです。

アメリカ軍はF35Bについて、揚陸艦から離陸し上空から上陸作戦を支援する攻撃ができると説明しています。

この訓練については、両軍とも、南シナ海に人工島を造成し軍事拠点化を進める中国を念頭に置いているわけではないと強調しています。

しかし訓練は、中国とフィリピンが領有権を争う南シナ海スカボロー礁の対岸で行われ、最新鋭のF35Bも投入されており、中国をけん制するねらいがあるものと見られます。