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ロシアのプーチン大統領20日、内外のメディアを集めた年末恒例の記者会見を開き、平和条約がない日本との関係について「この状況は正常ではないと確信している。平和条約の締結に向けて真剣に取り組んでいく」と述べ、安倍総理大臣と平和条約締結に向けた交渉を進める意欲を示しました。

その一方、プーチン大統領は、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画を念頭に、「知事も地元の住民もアメリカ軍の基地の強化に反対しているが、彼らは何もできないまま物事は進んでいる」と指摘しました。

そして「こうした決定を行う際に、日本にどれほどの主権があるのか分からない」と述べ、日本はロシアとの北方領土交渉でアメリカの意向を考慮せざるをえないのではないかという認識を示しました。

プーチン大統領としては北方領土を仮に引き渡した場合、アメリカ軍が展開することへの強い懸念を改めて示したものとみられます。

そのうえでプーチン大統領「日本側からの回答がないままでは、重要な決定を下すことはとても難しくなる」と指摘し、アメリカ軍が展開しないことなど日本からの確約などがないかぎり、交渉の進展は望めないという認識を示しました。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/12/20/200330(「この問題の決定に日本が参加できるかだが、私たちには分からないのだ。この種類の問題で決定を下す際に、日本にどの程度の主権があるのかが分からないのだ。あなたはこの会場の誰より知っていると思うし、私も知っていることがある。沖縄県知事は反対している」)
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/12/19/200212(約60年前の外交文書 「二島先行返還論」が一部にみられる 明記)

会談で、新党大地鈴木宗男代表は「北方領土問題の交渉を前進させ、元島民の思いを踏まえ、1島でも2島でも返してもらえるものは返してもらいたい」と要請しました。

これに対し、安倍総理大臣は「大事な時期に入っている。先の日ロ首脳会談で約束したとおり、来月のロシア訪問から、さらに加速させたい」と述べ、北方領土問題を含む平和条約交渉の前進に意欲を示しました。

またプーチン大統領が、先の記者会見で、日本はアメリカの意向を考慮せざるをえないのではないかという認識を示したことについて、鈴木氏が「プーチン大統領は同じ会見で『平和条約が重要だ』と明確に言っており、それがいちばんのキーワードだ」と指摘したのに対し、安倍総理大臣も「そのとおりだ」と述べたということです。