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フランスのマクロン大統領は24日、世界各国の政財界のリーダーが集まってスイス東部で開かれている「ダボス会議」で演説しました。


この中でマクロン大統領は、高い失業率や財政赤字に悩まされているフランスの競争力を高めるため、就任以来、教育制度の改革や労働法の改正などに取り組んできたと強調したうえで、「フランスは、ヨーロッパの中心に戻ってきた」と述べて、その成果をアピールしました。


そのうえで、「世界の分断を防ぐためにはより強いヨーロッパが必要だ」と述べて、フランスが主導してことし中に今後10年間のEUの政治や経済、それに地球温暖化対策などの新たな戦略をまとめる考えを示しました。


EUでは、難民問題の対応などをめぐって加盟国の足並みが乱れていますが、マクロン大統領は「一部の国はほかの国が前に進むのを妨げることはできない」とも述べて、加盟国すべてから賛同を得られなくてもEUの再建を目指す姿勢を強調しました。