https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com


この中でムニューシン財務長官は、アメリカが今月23日に発動する予定の鉄鋼製品に対する異例の輸入制限措置に批判が相次いでいることについて「はっきりさせたい。これは保護主義ではなく、双方向で公正な貿易のための措置だ。決して保護主義を望んでいない」と反論しました。


そのうえで、「自由で公正で双方向の貿易というアメリカの国益のために行動する用意が必要だ。その結果、貿易戦争が起きるリスクはあるが、アメリカ経済の規模をもってすればこわくない」と述べました。


ムニューシン財務長官は、G20の会合でも、その合間に行われた2国間の会談でも、アメリカの輸入制限措置に関するやり取りはごくわずかだったとして、声明の取りまとめをめぐってアメリカとほかの19か国が対立した去年の会合と異なり、今回はなごやかな雰囲気だったと強調しました。


トランプ大統領は、20日、ロシアのプーチン大統領と電話で会談し、大統領選挙での勝利に祝意を伝えると共に、北朝鮮やシリア情勢などをめぐって意見を交わしました。


このあと、トランプ大統領は、ホワイトハウスで記者団に対し、「とてもいい会談だった。ひょっとすると、遠くない将来、歯止めがかからなくなっている軍拡競争をめぐって会談するかもしれない」と述べ、近い将来、プーチン大統領と首脳会談を行う可能性があると述べました。


また、トランプ大統領は、「プーチン大統領は、選挙の直後に、軍拡競争はよくないことだと発言した」とも述べ、この問題をめぐって協議することは両国の利益にかなうことだという考えを強調しました。


これについて、ホワイトハウスのサンダース報道官は、記者会見で「首脳会談の日程は、現時点では決まっていない。両首脳にとって、軍拡競争がもたらす緊張を和らげることはとりわけ重要だ」と述べました。


一方、トランプ大統領プーチン大統領との電話会談を受けて、与党・共和党の重鎮、マケイン上院議員は、直ちに声明を出し、「アメリカの大統領が、いんちきな選挙で勝利した独裁者を祝福するようでは自由な世界を率いることはできない」として痛烈に批判しました。


トランプ大統領は、ホワイトハウスで、20日、サウジアラビアの王位継承者で、安全保障から経済までほぼ全権を掌握しているムハンマド皇太子と会談しました。


会談の冒頭、トランプ大統領は、両国の関係は、オバマ前政権下で冷え込んだものの、現在では関係は最も良好になっていると強調しました。


会談でムハンマド皇太子は武器の購入などを通じてトランプ大統領の期待するアメリカの雇用の拡大に対する貢献策を打ち出したうえで、オバマ前政権がイランなどと結んだ核合意からの離脱など、イランに対して一段と厳しい姿勢で臨むよう求めたと見られます。


トランプ大統領は、先週、ティラーソン国務長官を解任し、対イラン強硬派で知られるCIA=中央情報局のポンペイオ長官を、次の国務長官に指名するなど核合意からの離脱も辞さない構えを見せていますが、記者団から、核合意への対応を問われると、「そのうちわかるだろう」と述べるにとどまりました。


トランプ大統領は、ことし5月にイラン核合意をめぐる判断を示すと見られ、仮に離脱すれば、イランが強く反発するほか、国際社会にも大きな波紋を広げることになるだけに今後の対応が注目されます。

サウジアラビアムハンマド皇太子にとって、今回のアメリカ訪問は、王位継承者に昇格してから、初めての訪問です。滞在期間は、2週間余りと異例の長期間におよび、全米7つの都市をめぐることにしています。


まず、首都ワシントンで会談したトランプ大統領に対しては、サウジアラビアが敵対するイランと欧米との間で結ばれた核合意は欠陥があるとして、アメリカに対して、イランに一段と強硬な姿勢をとるよう働きかけたものと見られます。


また、複数の欧米メディアは、サウジアラビア国内で計画中の原子力発電所の建設に向けて、アメリカの核技術の供与を可能にするよう、トランプ大統領に協力を求める見通しだと伝えています。


ただ、ムハンマド皇太子自身が、イランが核兵器を開発したならばサウジアラビアも追随すると発言し、アメリカ国内からは、原子力協定の締結に対して懸念の声が上がっています。


こうした安全保障面での関係強化に加えて、ムハンマド皇太子は、みずからが主導する経済改革への協力をアメリカの企業関係者に求めるとともに、多数の王族や実業家を拘束した汚職事件によって冷え込んだ投資家心理の回復にも努めたい考えです。


滞在期間の後半に訪れる西海岸では、石油依存からの脱却には欠かせないと位置づけられているITやエンターテインメント業界を視察する予定です。


ムハンマド皇太子が、サウジアラビアへの企業の進出や技術移転につながる成果を挙げることができるか、若きリーダーとしてその手腕が問われています。