米の最新鋭ステルス戦闘機F35Bを沖縄近海で公開 #nhk_news https://t.co/bE3IDbQNnz
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年3月23日
在日アメリカ軍は、23日、沖縄県の沖合の太平洋上で海軍の強襲揚陸艦「ワスプ」と「ワスプ」に搭載した最新鋭ステルス戦闘機F35BをNHKなど一部メディアに公開しました。
F35Bは、去年1月からアメリカ国外としては初めて、山口県のアメリカ軍岩国基地に配備されていて、今月からは6機が「ワスプ」に搭載され、沖縄の第31海兵遠征部隊の指揮下で初の運用が始まっています。
F35Bはレーダーに映りにくいステルス性能に加えて、短距離での離陸や垂直に着艦が可能な能力を備えているのが特徴で、23日は実際にメディアの前で発進と着艦を繰り返しました。
また、長崎県の佐世保基地に配備された「ワスプ」は全長およそ250メートル、排水量は4万トン余りで、外観は空母に近く、F35Bが発着できるよう甲板などが改修されました。
アメリカ軍としては海兵隊員を乗せて上陸作戦も行える「ワスプ」とF35Bを組み合わせて運用することで、北朝鮮有事や軍事力の増強を続ける中国への対応能力を高めたい考えです。
「ワスプ」を中心とした「強化型遠征打撃群」のクーパー司令官は「F35Bが海軍の水陸両用部隊に配備されたことは歴史的な出来事であり、柔軟な運用能力を持つF35Bが加わったことでわれわれの能力は格段に向上した」と述べ、北東アジアでの戦力は向上していると強調しました。
F35はアメリカを中心に9か国が共同で開発した最新鋭のステルス戦闘機です。
任務の特性に合わせてA、B、Cの3つのタイプが開発され、このうちF35Bは短距離での離陸が可能なほか、垂直に着陸することができるのが特徴で、アメリカ軍では空母よりも小型で甲板が短い強襲揚陸艦に搭載され運用されています。
アメリカ国外では去年、初めて、山口県のアメリカ軍岩国基地に16機配備されました。
また、日本では防衛力整備の指針となる「防衛計画の大綱」の見直しが進む中、自民党がF35Bの取得を求める提言の骨子をまとめるなど、導入に向けた検討が行われています。