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陸上総隊は、全国に5つある方面隊の管轄を超えて、各地の部隊を一元的に運用する組織で、陸上自衛隊が昭和29年に創設されて以来、最大規模の組織改編として先月27日に発足しました。

陸上自衛隊は有事の際の住民の安全確保など、地域と密接に関わる任務が多いため、これまで全国を5つの地域に分けて「方面隊」という組織を置き、各方面隊が地元の自治体と日頃から連携を図って部隊のスムーズな運用を確保できるようにしてきました。


このため、海上自衛隊の「自衛艦隊」や、航空自衛隊の「航空総隊」のような全国の部隊を一元的に運用する組織はありませんでした。


しかし、中国の海洋進出を受けて南西諸島の防衛体制の強化などが進められる中で、防衛省内で自衛隊の統合運用の必要性を求める意見が強まり、「陸上総隊」の発足に踏み切ることになりました。


部隊の運用を一元化する組織が陸海空すべての自衛隊に整備されたことで、防衛省は、調整の窓口が一本化され、例えば北海道の部隊を南西諸島に展開させることなどがより速やかにできるようになったとしています。


また、陸上総隊の指揮下には、離島防衛のため上陸作戦を専門とする部隊として新設された「水陸機動団」が組み込まれ、南西諸島の防衛体制の強化に取り組む姿勢を強調しています。


さらにアメリカ軍との関係強化という狙いもあります。
陸上総隊に「日米共同部」というアメリカ軍との調整を専門とする陸上自衛隊としては初めての部署が設けられたほか、水陸機動団にはアメリ海兵隊が上陸作戦などに使っている「AAV7」という水陸両用車が配備されました。


陸上自衛隊は、共同訓練に加えて日頃からの連絡・調整を密にしてアメリカ軍との連携をより深めたいとしています。

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