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水陸機動団は離島防衛を担う上陸作戦の専門部隊として、陸上自衛隊の創設以来、最大規模となる先月27日の組織改編に伴って新設されました。


部隊の拠点となる長崎県佐世保市相浦駐屯地では発足を受けて7日、式典が開かれ、隊員などおよそ1500人が出席しました。


この中で、山本防衛副大臣が初代の団長を務める青木伸一陸将補に部隊の旗を手渡しました。


式典で山本防衛副大臣は「わが国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、島しょ防衛は喫緊の課題だ」と述べたうえで、日報問題について「国民の信頼を揺るがす極めて大きな問題だ。隊員一人一人が情報公開業務や文書管理業務の重要性を改めて認識し、再発防止に万全を期してほしい」と訓示しました。


このあと、駐屯地では上陸作戦を想定し、ヘリコプターや水陸両用車などを使った訓練が公開され、沖縄のアメリ海兵隊の隊員も参加しました。


式典のあと青木団長は「国土国民を守り抜くという強い意思をもって離島防衛の態勢を整えていきたい」と述べたうえで、日報問題について「行政機関として情報の管理を徹底していきたい」と話しました。

水陸機動団は島しょ部が侵攻された場合に、海上から上陸して奪回する陸上自衛隊として初めての本格的な水陸両用作戦の部隊です。


中国が海洋進出を強める中で南西諸島の防衛体制を強化することを理由に、5年前の平成25年に部隊を新しく作る方針が示されました。


以来、陸上自衛隊アメリ海兵隊との共同訓練などを通じて、上陸作戦のノウハウを蓄積してきました。


部隊の発足に伴って、自衛隊に初めて導入されたのが「AAV7」という水陸両用車です。全長およそ8メートル、重さおよそ25トン、およそ20人が乗車可能です。


船のように浅瀬を進み、そのまま上陸できます。アメリカ軍が使用してきたもので、これまでに湾岸戦争イラク戦争などで作戦に投入されてきました。


1両の値段はおよそ7億4000万円。アメリカ側の製造の都合で7日までに導入できたのは6両だけでしたが、ことし夏ごろまでに30両に増やすのを目指し、最終的には52両整備する計画です。


隊員数も現在のおよそ2100人から将来的には3000人規模に増やす予定で、陸上自衛隊は水陸機動団を南西諸島防衛の中核に位置づけたいとしています。

水陸機動団の発足にはアメリカ軍との連携を強化する狙いもあります。水陸機動団の中心となる隊員たちは、部隊の発足に向けてアメリカ本土で上陸作戦を想定したアメリ海兵隊との訓練を毎年行ってきました。


今後はグアム島テニアン島などの訓練場も使いながら、日米共同訓練を増やしていく方向で調整しています。


また、水陸機動団を指揮するのは、陸上自衛隊の全国の部隊を一元的に運用する組織として新たに発足した「陸上総隊」で、その司令部には「日米共同部」というアメリカ軍との連絡調整を専門とする窓口が設けられました。


陸上自衛隊がこうした部署を設けるのは初めてで、アメリカ軍との情報共有を強化しようとする姿勢がうかがえます。


中国の海洋進出や北朝鮮の核・ミサイル開発など、日本を取り巻く安全保障環境が変化する中で、自衛隊アメリカ軍の一体化がますます進もうとしています。

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