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アメリカを訪問している韓国大統領府のチョン・ウィヨン(鄭義溶)国家安保室長は4日、ホワイトハウスで安全保障を担当するボルトン大統領補佐官とおよそ2時間にわたって会談しました。


チョン室長は、ムン・ジェイン(文在寅)大統領に同行して先月の南北首脳会談に出席していて、韓国大統領府によりますと、双方は南北首脳会談について、完全な非核化を通じて南北が平和に共存できることを確かめることができたという認識で一致しました。


そのうえで、史上初の米朝首脳会談が開催される前に、ワシントンで米韓首脳会談を行うことを確認しました。


韓国大統領府は先に、今月中旬にワシントンで米韓首脳会談を行う方向で調整していることを明らかにしていましたが、今回の発表では、具体的な時期については言及していません。


南北首脳会談のあと、韓国政府高官の訪米が明らかになったのは今回が初めてで、米朝首脳会談を開催する時期や場所についても詰めの協議を行ったものと見られます。


アメリカのホワイトハウスは、今月22日に首都ワシントンでトランプ大統領と韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領との首脳会談を開くと発表しました。両首脳は、史上初となるアメリカと北朝鮮との首脳会談について意見を交わすとしています。


これはアメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズが3日、政権に近い複数の関係者の話として伝えました。


トランプ大統領の指示の背景には朝鮮戦争終結が宣言されて平和協定が結ばれることになれば、韓国に駐留するアメリカ軍の現在の規模を維持する必要性が低くなることがあるとしています。


その一方で、指示は、在韓米軍の縮小を来月上旬までに開かれる見通しの米朝首脳会談の交渉材料にすることを意図したものではないとしています。


これに対し、ホワイトハウスで安全保障政策を担当するボルトン大統領補佐官は4日、声明を出し、「ナンセンスだ」として報道内容を否定しました。


また、トランプ大統領は4日、記者団に対して、「在韓米軍の話は、現時点ではテーブルの上にはない」と述べました。


ただ、北朝鮮は在韓米軍の撤退を求めていることから、在韓米軍の縮小が今後のアメリカと北朝鮮の間の交渉材料となるのかに注目が集まっています。


民間の航空機に関するルールを定める国連の専門機関、ICAO=国際民間航空機関は4日、声明を発表し、ピョンヤンとソウル近郊のインチョン(仁川)を結ぶ新規路線を開設したいという北朝鮮側の提案を受けて、来週、航空技術局長らをピョンヤンに派遣して、路線の安全性やほかの路線との関係などの観点から北朝鮮側と協議することを明らかにしました。


提案があったのはことし2月で、ピョンチャンオリンピックに合わせて北朝鮮が高位級の代表団を韓国に派遣するなど、南北の関係改善が進み始めた時期と重なり、ICAOの関係者によりますと、北朝鮮は最近になって担当者を受け入れる意向を伝えてきたということです。


ICAOは、北朝鮮側の提案をすでに韓国の航空当局にも伝え、韓国側は現在、受け入れるかどうか検討中だとしていて、今後、南北間の協議が行われれば支援していく方針です。


一方で、ICAOは去年10月、弾道ミサイルの発射を繰り返し、航空機の安全な運航に重大な影響を及ぼしたとして北朝鮮を厳しく非難することを全会一致で決定していることから、今回の協議では北朝鮮が国際的な空域で航空機の安全をどう担保するのか説明を求めることにしています。