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ウクライナ内務省や地元メディアによりますと、29日、首都キエフでジャーナリストのアルカディ・バブチェンコ氏(41)が自宅前で何者かに背後から銃で撃たれ、死亡したということです。


バブチェンコ氏は、ロシア国内でプーチン政権を批判する活動を行い、ウクライナに移り住んだあとも、プーチン政権のウクライナ政策を批判する記事などをロシアのメディアに投稿していました。


今回の事件に関してウクライナ側は、グロイスマン首相が「ロシアの独裁国家が真実を追求する彼の真摯(しんし)な姿勢を許すはずはなかったと確信している」とフェイスブックに投稿してロシアの関与を指摘するなど、非難を強めています。


一方、ロシア連邦保安庁のボルトニコフ長官はメディアに対して「全くもってばかげている。思い込みが激しい」と述べ、関与を否定しました。プーチン政権を批判するジャーナリストが殺害される事件はロシア国内外であとを断ちませんが、プーチン政権の関与があったのかなど、いずれも真相は解明されていません。


ウクライナ内務省は29日、ロシアのプーチン政権への批判を繰り返していたロシア人ジャーナリストのアルカディ・バブチェンコ氏が首都キエフで銃で撃たれて死亡したと発表しました。


ところが、ウクライナ保安庁のグリツァク長官が30日に開いた記者会見の場に、突然、バブチェンコ氏が姿を現し、生きていたことがわかりました。


グリツァク長官は、バブチェンコ氏への殺害計画があるという情報があったため、バブチェンコ氏の身を守り、容疑者を特定するためだったと明らかにしました。そのうえで、ロシアの治安機関から多額の報酬で雇われたとするウクライナ人の男を拘束したことを明らかにし、「ロシアによる仕業は明白だ」と非難しました。


また、バブチェンコ氏は、「命を守ってくれた」と謝意を述べました。


今回、ウクライナ側がウソの発表まで行ったことについて、ロシア議会上院で国際問題を担当するコサチョフ委員長は、「ロシアに対する挑発行為だ」と非難しました。また、「国境なき記者団」のクリストフ・ドロワール事務局長は、ツイッターに、「ウクライナ当局の行った小細工に対して最も強い怒りを表明する。偽の物語を作るため、政府がジャーナリストを使って真実をもてあそぶのは非常に危険だ」と書き込み、ウクライナ側の対応を痛烈に批判しました。


 ウクライナ保安局(SBU)は30日、「ロシア治安機関による反体制派ロシア人記者に対する殺害計画」を暴くおとり捜査として、同記者の殺害を偽装し、殺害計画に関わった関係者を拘束したと発表した。


 SBUは前日29日夜、ウクライナの首都キエフでロシアのプーチン政権を批判し、ウクライナに移住したロシア人記者が、自宅近くで何者かによって射殺された、と発表。妻が血だらけの記者を発見するなど生々しい事件の様子が伝えられ、世界中で報道された。


 しかし、30日夕になってグリツァクSBU長官が、今度は殺されたはずの記者本人を伴って緊急記者会見を開催。あっけに取られる報道陣を前に「すべてはロシア治安機関の陰謀を暴くためだった」と語った。


 この記者は、戦場記者として、プーチン政権批判で知られるノーバヤ・ガゼータ紙などに記事を書いていたアルカジー・バプチェンコ氏(41)。記者は昨年2月、「自分や家族に対する度重なる脅迫」を理由にロシアから移住していた。


 グリツァク長官によると、SBUは「ロシア治安機関に3万ドル(326万円)で雇われた」ウクライナ人がバプチェンコ氏の殺害を計画するのを探知。実際に殺人事件を演出することでその関係者をあぶり出し、拘束したという。


 ロシアはバプチェンコ氏「殺害」が発表された時点からすでに「ロシアにぬれぎぬを着せようとしている」とウクライナ政府を批判。事件が偽装だった上に名指しで関与を指摘され、猛反発するのは必至だ。

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