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アメリカのポンペイ国務長官は、北朝鮮の指導部レベルの高官として18年ぶりにアメリカを訪れたキム副委員長と2日間にわたりニューヨークで会談し、終了後、記者会見を行いました。


このなかで、ポンペイオ長官はキム副委員長との会談について、「首脳会談の条件を整えるため、大きな進展があった。正しい方向に向かっていると確信している」と強調し、トランプ大統領がいったんは中止を発表した米朝首脳会談を予定どおり開催するため、進展があったとの考えを示しました。


そのうえで「今回、話し合いたい議題があった。アメリカが期待すること、そして、北朝鮮がそれを実現したら得るものについてだ」と述べ、北朝鮮の非核化とその見返りについて協議したと説明し、キム委員長がアメリカが要求する非核化に応じることに期待を示しました。


そして、ポンペイオ長官は、キム副委員長が、キム・ジョンウン委員長からトランプ大統領に宛てた書簡を携えて首都ワシントンを訪れる予定だと明らかにしました。


ただ、ポンペイオ長官は、トランプ大統領が書簡の内容を踏まえて、首脳会談の開催を、1日にも決断するかという問いに対しては「わからない」と回答し、書簡の内容やそれに対するトランプ大統領の対応が注目されます。


1日付けの北朝鮮朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン委員長が31日、ピョンヤンを訪れたロシアのラブロフ外相と会談したことを、写真とともに1面で伝えました。


写真には、2人が握手をしたりテーブルをはさんで言葉を交わしたりする姿が写っていて、会談の中でキム委員長は、朝鮮半島の非核化に対するわれわれの意思は変わりなく一貫しており、確固たるものだ」と述べたということです。


そのうえでキム委員長は、米朝関係と朝鮮半島の非核化で新たな解決方法を探って段階的に解決していくことを希望する」と述べ、体制の保証と軍事的脅威の解消を前提に、あくまでも非核化は段階的に進めるべきだとする従来の立場を強調したとしています。


これに対してラブロフ外相が、「米朝首脳会談朝鮮半島の非核化を実現するための北朝鮮の立場を、ロシアは全面的に支持する」と述べ、ロ朝両国が国交を結んで70年となることし中に、首脳会談を開くことで一致したということです。


北朝鮮としては、史上初の米朝首脳会談に向けて、完全で速やかな非核化を求めるアメリカとの調整が本格化する中、みずからの立場への支持を、ロシア側から取りつける狙いがあるとみられます。