「朗読とは人に伝えることだ」という観念に縛られた人は表現には近づけない。表現とは表現者の存在とその声とが結びついてかたちになったものだ。伝達のためにトーンを上げた声は表現者から切り離される。表現につながる声は自らに向けた内言の声だ。人の耳には無愛想に聴こえる声の発声訓練が必要だ。
— 渡辺知明 (@WATANABE_tomo) 2018年6月9日
朗読の効果については、「伝える」ではなく「伝わる」と考えたらいい。「伝える」という意識は聞き手である「相手に」向けられる。それに対して、「伝わる」では「何が」という作品である。そこで「作品」とは何かが問題だ。つまり、「朗読作品」とは読み手の解釈が音声の形となったものなのである。
— 渡辺知明 (@WATANABE_tomo) 2018年6月11日