「癒される」とはイヤな言葉だ。歌にも朗読にも心が暗くなる表現がある。まあ、メディアの報道の内容がマイナス価値のものばかりだから当然かもしれない。そうして、心が暗くなった人々は次第に病気になっていく。そこで、朗読の理想は単純なものだ。「力のある朗読」「元気の出る朗読」なのである。
— 渡辺知明 (@WATANABE_tomo) 2018年8月23日
上田紀行の『覚醒のネットーワーク』(かたつむり社 1990年)で、セイロンの悪魔祓いについての言及の中で使用されたのが、この言葉の今日のような用法での最初だという。
大久保忠利の表現よみ理論に、サルトルの哲学から援用した「非反省的意識」という重要概念がある。要するに、作品を読んでいる最中の読み手自身のさまざまな無意識の感情がすべてなのだ。あとから振り返って意識したり、ことばにして考えたことは、よみそのものの感動とはまったくちがう次元のものだ。
— 渡辺知明 (@WATANABE_tomo) 2018年8月24日