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ヨーロッパ中央銀行は14日、単一通貨ユーロの金融政策を決める理事会で、ユーロ圏の経済が成長を続けていることなどから、各国の国債などを買い入れて、市場に大量の資金を供給する量的緩和を年内で終了すると決めました。


一方、今は異例の0%としている主要な政策金利などは、少なくとも来年の夏まで据え置く方針を決め、今後はいつ利上げに踏み切るかが焦点です。


ただ、ドラギ総裁は理事会のあとの記者会見で、ユーロ圏のことしの経済成長率の見通しを、これまでの2.4%から2.1%に下方修正したことを明らかにしました。


さらに、「保護主義の脅威を含めて、不確実性がより顕著になっている」と述べて、EUとアメリカとの間の貿易摩擦への懸念が高まっていることや、イタリアで発足したEU=ヨーロッパ連合に懐疑的な立場の政権がどのような経済政策を打ち出すかを見極める必要があるという認識を示しました。


ヨーロッパ中央銀行は今回の理事会で、利上げの時期は議論していないとしており、経済の先行きが不透明な中、異例のゼロ金利をやめる道筋をどうつけるのか、難しい金融政策のかじ取りを迫られそうです。

#ECB