https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com


将棋の第89期棋聖戦の五番勝負は、羽生善治二冠(47)に豊島将之八段(28)が挑み、ここまで2勝2敗と、最終局までもつれ込む展開となっていました。


東京・千代田区で17日午前9時から行われた最終局は、激しい主導権争いのあと豊島八段が手堅い攻めで羽生二冠を追い込み、午後6時25分、108手までで羽生二冠が投了しました。


豊島八段は3勝2敗で五番勝負を制し、5回目の挑戦で初めてのタイトル獲得を果たしました。


一方、敗れた羽生さんはタイトル獲得数の通算100期という前人未到の記録がかかっていましたが、持ち越しとなりました。


また、羽生さんが棋聖のタイトルを失って竜王のみの一冠に後退したことで、「八大タイトル」を8人の棋士で分け合う形となりました。


日本将棋連盟によりますと、複数のタイトルを同時に持つ棋士がいなくなったのは、当時の「七大タイトル」を7人で分け合った昭和62年以来、31年ぶりです。

17日の対局で豊島将之さん(28)が新たに「棋聖」になったことで、将棋のタイトル保持者の「世代交代」が一層進んだ形となりました。


8人のタイトル保持者のうち5人が30歳以下で、4人がこの1年の間に初めてタイトルを獲得したことになります。


竜王は、去年12月、渡辺明さんから羽生善治さん(47)に代わりました。


名人は、先月佐藤天彦さん(30)が挑戦者の羽生善治さんを破り、3期連続でタイトルを保持しています。


叡王は、昨年度からタイトルに加わり、ことし5月、高見泰地さん(25)が初代タイトルホルダーの座をつかんでいます。


王位は、去年8月、菅井竜也さん(26)がそれまで6連覇していた羽生さんを破って初めてのタイトルを獲得しました。


王座は、去年10月、中村太地さん(30)が5連覇中の羽生さんに勝ち、初めてのタイトルを獲得しています。


棋王は、渡辺明さん(34)が6連覇中です。


王将は、久保利明さん(42)が通算4期目です。


棋聖は、豊島さんが羽生さんを破り、念願のタイトル獲得を果たしています。